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誌上個展

モランーソルニエ M.S 406 (RSモデル 1/72)

  by Nobunaga



実機について
 1934年にフランス航空省が出した新単座戦闘機の要求に応えてモラーヌソルニエ社が設計したMS405は 基本的な全金属製構造の低翼単葉機で、引き込み脚を装備するなど新時代に対応しようとしていた部分もあったが 支持付きの水平安定板や一部羽布張りの胴体など旧式機の特徴も備えていた。
 航空省当局はMS405の改修を盛り込んだ生産型MS406を審査、その結果さらに改修を施した機体をMS 406C-1として制式採用した。なお17機ほど制作されたMS405は実験機として使用された。
 1938年の発注後、第二次大戦が勃発しフランスが降伏するまでに1,000機以上の機体が空軍に納入され たが、ドイツのメッサーシュミットBf109Eと 比べると能力的に劣っており、175機のドイツ機を撃墜するも自らに400機以上の損害を出している。フランス降伏 後はビシー政府の1個大隊のみが当機体を使用した。
 主翼の強化や推進式排気管など空力的な洗練を施した改良型MS410が1939年に開発されているが、これ はフランス降伏のため量産に移されておらず、MS410基準の主翼だけがドイツ軍の監視下で生産され、ビシー 政府が使用するMS406C-1に流用されている。
 完成したMS406は輸出市場にも出され、中国、フィンランド、リトアニア、トルコ、ポーランドなどの発注 を受けたが、第二次世界大戦の勃発により海外への納入は少数にとどまった。なお、フィンランドに納入された機 体の大半はソビエトから捕獲したクリモフM-105Pエンジ
ン(1,100馬力)に換装され、性能を向上した 戦闘機として「メルケモラーニ」の名称を付けられ対ソビエト戦に活躍した。
*ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より引用させていただきました。

キットについて
 RSモデルのキットはどれも作る楽しさいっぱいのジョイフルキットですよ。パーツをランナーから切り離した痕はカッターナイフなどで丁寧に削り取って、小さいパーツなどは自作した方が良かったりします。差し込みのホゾ穴などは広げます。どのパーツも何らかの手を入れるのがこのキットの流儀ですね。何だこれはと怒ってはいけません。仕上がりを楽しみに作業をしましょう 
 簡易キットはどうしてももっさり感が出るので翼端や主翼後縁、プロペラなどは出来るだけ薄くなるよう削りましょう。
 デカールは数十秒で台紙から剥がれます。以前のデカールは質も発色も良かったのですが、このキットではフィルムが薄くなって下色が透けて見えそうです。手間取るとちぎれてしまいます。


このはではでな塗装はフランス領インドシナ(今のベトナム)ヴィシー政府軍機で連合国軍機と対峙したのか、日本軍機とはどんな関係だったのかは不明です。


動翼は一旦切り離し整形をして動きを出しました。






主脚の構造はかなり変です。折り畳み装置は電気式だったのか油圧式だったのか。キットのパーツは棒状になっているだけなのでそれらしくディテールアップしました。  


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