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特集 ホーカー

ホーカー・シドレー シーハリアーFRS.1 (タミヤ 1/48)

  by 老人とプラモ

 英国とアルゼンチンで争われたフォークランド紛争(1982年3月~6月)を憶えておられるでしょうか? アルゼンチンが軍事力行使に出た一因として、軍備縮小を続ける英国が1978年に正規空母を退役させた後の航空戦力の空白に乗じたとも言われています。この時、紛争地近海に差し向けられたのは2隻の軽空母で、載せられたハリアーは総数20機でした。ハリアーは元々、森林地帯に隠れて、敵の先制核攻撃後に残存する航空戦力として企画された垂直離着陸の戦闘機だったのです。その開発期間は長く、小生なんぞは小学生の頃ハリアーのテスト飛行の映像を見た憶えがあります。この独特な能力のお蔭で軽空母でのジェット戦闘機の運用が可能となりました。ハリアーの活躍で英軍はフォークランド島の制空権を確保し、紛争を英軍の勝利に導いたとされています。

 タミヤのシーハリアーは1982年9月発売の古いキットですが、フォークランドでの実働の姿をモデル化しようとの思いが感じられ 小生は好感をもって作りました。背中のパネル(段差の修正の問題はありますが)を外すとペガサス・エンジンが見えます、ただし小生の素組ではお見せするほどでもありません。もう一つこのキットは胴体側面の4か所の噴射口は連動して噴射角度を変えることができます。この辺りはタミヤさんのサービス精神躍如です。表面パネルは凸モールドで写真でも国籍マークの部分の凸モールドが判ります(インテーク周囲の補助吸気口の表現は凸では苦しい)。





FRS.1は艦上機としての塩害防止処理、後部視界の改善、海上用レーダーシステムの導入を行ったものです。



払暁の上空警戒への発艦寸前に見えるでしょうか。





主輪は重心近くをダブルタイヤで支える、さすがVTOL機。



 森で使うつもりが海で使って大成功。




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