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温故知新シリーズ 第62弾

A3D-2 スカイウォーリア(レベル 1/84)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはレベルのA3D-2 スカイウォーリア(1/84)を取り上げさせていただきます。
ボックスは写真にあるように大きく分けて3種類が知られています。一番上がキット番号H-241で1957年に発売されたものです。箱のサイズが後のもと比較すると大きいです。次に1961年にフェイマスエアクラフトシリーズと銘打ってデカールも変更されて再発売された物。キット番号はH-177で素晴らしいボックスアートです。最後に写真箱になったキット番号H-256で1968年に再発された物です。このキットは一部金型変更で空中給油棒が追加されています。成形色もグレーから白に変更されています。今回はこの中からデカールが使用できそうな写真箱のキットを作りました。部品総数は38です。



 コクピットはいつものレベルキット同様に床とシートと乗員が一発モールドになっており右側(一人)と左側(二人)で分かれております。それぞれが違う方向に顔が向いているなどなかなか芸が細かいので丁寧に塗装してあげましょう。それ以外は何もないので胴体内は黒く塗っておしまいとします。尾部の銃座は可動式になっていますが今回は接着してしまいました。ここで左右胴体を接着します。なるべく下面側に隙間が出来るように接着用のピンは削り取って接着しました。レドームの中に錘と油粘土を詰めて機首に接着します。垂直尾翼上部は実機と同じように右に傾くようになっていますので取り外しが出来るように設計されています。せっかくなのでその通りにしましたが接合部には隙間が目立ってしまいました。



 主翼は内翼と外翼とも上下貼り合わせ式になっておりここも実機通りに折畳式になっています。外翼のヒンジ部分に接着剤がつかないようにグリスを塗っておきました。エンジンナセルにはひけが多くありましたので丁寧にパテ処理を致しました。エンジンナセルを主翼に接着しましたがけっこう隙間が生じますのでここもパテ処理をしておきます。出来上がった主翼を胴体に取り付けようとしましたが後縁部分がつかえてはまらないので接合部の後縁を削って調整をした後に接着。それでも下面側に隙間が生じますのでパテ処理をしました。



 キャノピーと胴体接合部分はサイドにけっこう隙間が生じます。ここはいつものように木工ボンドをつまようじにつけて隙間を埋めて乾燥後透明になったところではみ出た部分を水でぬらした綿棒で取り除きます。



 これで基本形は出来上がりですので全体塗装に入ります。いつものようにミスターカラーの筆塗りです。上面は315番ライトガルグレー、下面は69番グランプリホワイトです。白の成形色なので楽でした。アンチグレアは317番ダークガルグレーで塗り,レドームは黒に茶色を混色したもので仕上げました。エアブレーキ、テイルスキッド、脱出用ハッチなどの内側とインティークリップはインシグニアレッドです。説明書には各翼の前縁はブラックとの指定ですが、実機写真を確認したところ垂直尾翼だけブラックで後はコロガードのアルミ色ですので銀色で塗りました。最後にスミイレ用ブラックで軽くウォッシングしておきました。



 デカールはVAH-6が選ばれており、古いので念のためリキッドフィルムで補強しておきましたが、かなり硬くて曲面にまったくなじみません。給油棒の所はインシグニアブルーと白で手塗りしました。全て貼りこんだら乾燥後に艶を整えるためトップコートの半艶をスプレーしておきました。最後に脚関係、ハッチ、エアブレーキ、空中給油棒を取り付けたら立派なクジラくんの完成です。



 今から65年も前のキットですがレベルらしく実によい雰囲気を醸し出しております。最後にほぼ同スケールのレベル A-5A ヴィジランティと記念写真をパチリ。それではまた。





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