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(Photo) ホーカー テンペスト

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ホーカーテンペストは、1940年に行われたタイフーンの最初のテスト飛行の成績が芳しくないため、先任設計者シドニー・カム技師が改良を決心し、開発が始まりました。最初はタイフーン2の名称でしたが、主翼を薄くし、燃料タンクを主翼内から胴体に移設、重心の変更により胴体を延長、主翼前縁にラジエーター移設等大幅な改良になり、「テンペスト」の新名称になります。
 テンペスト試作機は1942年9月2日に初飛行して高性能を示し、量産が始まりました。部隊配置は1944年4月で、高速で強武装、航続時間も長く、ドイツ軍に甚大な損害を与えます。とりわけV-1飛行爆弾迎撃での役割は大きく、1944年6月13日から9月5日までの期間に、英軍戦闘機の撃墜した1,771発のV-1中、636発(36%)をテンペストが撃墜しています、
 今年生誕80周年を迎えたテンペストを紹介させて頂きます。
※ 本稿は博物館の表示、「航空機 第二次大戦1」(小学館)、
「世界の軍用機図鑑」(コスミックス出版)を参照しました。


Hawker Tempest TT.5 NV778
 王室空軍博物館ヘンドンにて     2016年4月撮影


 TT.5はMk.Ⅴから派生の標的曳航機です。2016年当時はマイル・ストーン館に吊されていました。
 以下2019年8月撮影



博物館の改装後はハンガー3(旧本館)に異動し、隣り合わせではありませんが、タイフーンやテンペストMk.Ⅱと同じホールに配置なので、何故か安心しました。





 Mk.Ⅴはネイピア・セイバーⅡA液冷式24気筒H型 2,180hpを搭載。
(ネイピア・セイバーⅡB2,400Hpなどの説もあります)


   主脚は堅固そうでした。






Hawker Tempest MK.Ⅱ PR536


 空冷星型のブリストル・セントーラスⅤ(2,520hp)を搭載機。
 現在は空軍博物館コスフォードに異動したようです。







 マッチボックスから72で液冷・空冷のコンバーティブルで、リリースされていたと思います。私は欲しいのに「運河筋彫り」「2色キットは子供のオモチャ」との世評に負け、購入する機会をむざむざ逃した事を、今はたいへん後悔しています。




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