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特集 ヘリ

 AH-1F コブラ “イスラエル空軍”(2機セット)
(ハセガワ 1/72)

  by 平針みなみ HIRABARI Minami



 今回作ったのは、2014年に出された「AH-1F コブラ “イスラエル空軍”(2機セット)」です。このキットにはチャフ・ディスペンサーやセンサーなどがレジンパーツで用意されています。
 ハセガワのこのキット、デカールは2機分用意されていて、塗装1はイスラエル空軍 所属機「483」、塗装2はイスラエル空軍 所属機「667」で、以下では前者を「白ヘビ」、後者を「黒ヘビ」と表記します。
 この2機の所属についてウィキペディアをみてみると、AH-1は第160飛行隊と第161飛行隊とに配備されていたようで、第160飛行隊のニックネームはファースト・コブラ・スコードロンで、新たに第161飛行隊ができたときにさらにノーザン・コブラ・スコードロンとも呼ばれるようになったとのこと。一方、第161飛行隊の方はサザン・コブラ・スコードロンあるいはブラックスネーク・スコードロンだそうです。 



ハセガワのキットの製作
  ネット上のイスラエル機の写真を見ると、スタビライザーウイング(以下スタブ・ウイング)下面内側パイロンは取り付けていないケースが多いようなので取り付けませんでした。翼端の上面に陸自機にはないフェアリングがあるようですが、形状がよくわからず省略しています。

TOWは、キットの指定通り陸自機等と同様片側4発搭載で組み立てましたが、イスラエル機の写真を見ると2発搭載としていることが多いようです。ただ4発分のランチャーを搭載している写真もいくつかありましたのでそのままにしています。

機体上下のワイヤーカッターに0.2mmの真鍮線を支柱として付加しました。

スキッドの先端のトーイングリングは、キットではポチッとした出っ張りで表されているだけなので、細い針金(使わなくなった荷札の針金)でリングを作って接着しました。



  キットの箱絵を見ると白ヘビの垂直尾翼のブレードアンテナの前方にフェアリングがあり、そこからホイップアンテナが延びているので、キットの不用パーツを整形して接着、それに0.3mm真鍮線を挿して再現しました。ただし、長さは適当です。ネットで探した白ヘビの写真を見ると、このフェアリングおよびアンテナが付いている機体とないものとがありました。このアンテナは、キットの箱の写真では真っ直ぐ上に延びているように見えますが、他の写真によると少し左に傾いているのがわかります。黒ヘビの方は、フェアリングとアンテナを付けている機体の写真は見つかりませんでした。

機首先端の細い棒(機体中心線指示棒)は、キットでも細く再現してありますが、やはりそのままでは太いので、0.2mmの真鍮線で置き換えました。
これはTSU(望遠照準ユニット)と一緒に動くのでTSU方向指示棒ではないのかと思いましたが、TSUの向いている方向に機体を向けるという意味での、「機体中心線指示」ということなのでしょう。



塗装について
  ハセガワの機体全体のカラー指定は、クレオスのC310(ブラウンFS30219 ベトナム迷彩色)で、塗る前はこのカラーが適当なのかどうかと思ったのですが、塗ってみてこれでよさそうだと思いました。
 (なお、Sky’s DecalsNo.20 1:72 IAF Helicoptersに白ヘビ、黒ヘビが含まれていて、それでは機体の色をハンブロールカラーで指定していて、110マット・ナチュラル・ウッド3に対して119マット・ライト・アース1で混ぜたものとしています。
また、イエローの「V」は、ハセガワではデカールが用意してありますが、Sky’s Decalsではハンブロール63マット・サンドと74マット・リネンを1:1に混ぜるとしています。)

 テール・ローターの先端は、白ヘビはイエロー、黒ヘビはレッドで、キットにはデカールが用意してありますが、デカールは使わずカラーを適当に混ぜて塗っています。






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