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  サンダーバード5号(アオシマ(旧イマイ))

by クラキン



 アオシマ(旧イマイ)のサンダーバードシリーズの6作目「5号」です。
これで1~5号が全て揃いました。


【サンダーバード5号について】
 国際救助隊の目・耳となる情報収集用の原子力宇宙ステーションです。次男ジョン・トレーシーが3ヶ月、末っ子のアランが1か月のローテーションで交代して滞在し、地球上のあらゆる通信を傍受し、救助要請をキャッチします。
全長121mという巨体で、重力発生装置やレーダー波変更装置、自動周回軌道変更装置を装備して内部の重力をコントロールしたりステルス性を持たせたりしています。
3号とのドッキングベイも装備していて、人員の交代だけではなく、3号から物資の補給を受けることもできます。



【キットについて】

 元々はイマイのキットでアオシマが金型を引き継いで何度か再販を繰り返しているベテランキットです。
流石に金型の疲れがあるようで、一部のパーツに合いの悪さがありますし、ヒケもかなりあります。
電飾・電動ギミックは当時のイマイキットをそのまま引き継いでいて、5号本体の回転、上部と下部の2カ所のアンテナの回転、上部のライトの点滅(ナント!ムギ球です)をモーター1個と単三電池1本で動かすようになっています。
このために、非常に複雑で大きなギアボックスを組み立てる事が山場になります。

箱絵


【製作について】
 昨年8月にアオシマから一斉に再販されたキットを購入し、今年4月から製作を開始、8月1日に完成しました。
製作期間が4ケ月もありますが、そのうちの殆どが色々な事情でプラモデル製作から離れていた期間なので正味の製作日数は20日くらいだったと思います。
製作に当たって目指したのは、とにかく電動・電飾ギミックを全て無事に動かすことです。
外観は特に手を加えず、キットなりに作って当時の雰囲気を出すことにしました。



  このキットの難関は2つです。
ひとつ目はギミックの要になる複雑怪奇なギアボックスを組み立てて5号本体に正しく組み付けることです。
ふたつ目は5号本体の円形部分の上下パーツの合いが悪く段差や隙間ができてしまうことです。


ではひとつ目から。
ギアボックスのパーツは3袋に分けられていて、これにモーターを取り付け、電飾点滅用のリレースイッチやムギ球、電池を組込み、配線します。
ギアは似たようなパーツが多いのでインストを良く確認しながら間違えないように組んでいきます。
リレースイッチの組込みは特に神経を使います。
配線の長さや取り回しも半田付け作業と相まって非常にデリケートです。

  ギアボックス1
    ギアボックス2
     
  ギアボックス3
   

ギアボックス単体完成


ギアボックス組み立てイメージ


  二つ目。
写真の通り、本体円形部分の上下パーツの合いがかなり悪く、ヤスリでガシガシ削らないとまともな形にはなりません。
インストでは本体下部パーツに340度が一体となった重力バランサー(大きな輪)を組み付けてから、本体上部を接着することになっていますが、これでは段差や隙間の修正ができません。
そこで、上下パーツの接着→ヤスリでの盛大な整形→本体と重力バランサーの塗装→重量バランサー取付け の順で行えるように、重力バランサーのパーツを2カ所切断して三分割します。

本体上下パーツの合いの悪さ.


本体上下パーツの整形後


重力バランサー三分割


 このふたつの難関をクリアした後はインストに従って、塗装と組み立てを進めましたが、途中途中でギミックのテスト運転を繰り返して確かめながらの作業です。



 5号が完成したら、展示台とオマケのような3号を作ります。
展示台は月と地球の2種類が用意されていますが、当然地球を選びます。(月を選ぶ人は殆ど居ないと思います。)
ラッカー塗料の筆塗りで仕上げました。



 3号はインスト通りの素組みですが、黄色と黒部分の塗り分けが結構手間が掛かりました。
3号はマグネットで展示台に立てることもできますし、5号のドッキングベイに差し込んでドッキングさせることもできます。

3号単体


 ようやく完成しましたが、期待した4つのギミックについては2勝1敗1引き分けでした。
本体下部のアンテナと上部のライト点滅は成功です。
本体上部のV字型のアンテナは動きません。(原因不明)
5号全体の回転は動いたかと思うと止まったり・・・気まぐれで引き分けです。(原因不明)

2勝1敗1引分けの図





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