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特集 タミヤ48

  カーゴトラック(タミヤ 1/48)
フューエルトラック(タミヤ 1/48)

  by 平針みなみ HIRABARI Minami

1/48ミリタリーミニチュアシリーズ
No.48 アメリカ 2 1/2 トン 6×6 カーゴトラック(2007年5月26日発売)
No.79 アメリカ 2 1/2 トン 6×6 フューエルトラック(2014年3月29日発売)

(写真01)


  タミヤのアメリカ 2 1/2 トン 6×6 トラックのキットのもとになったGMC CCKWは、第二次世界大戦時に米国で開発(1941年に設計)、製造された、積載量2.5トンクラスの6輪駆動の軍用トラックで、ホイールベースが164インチのロングホイールベースのCCKW-353と145インチのショートホイールベースのCCKW-352とがあり、タミヤのキットはロングホイールベースの方です。多種の派生型があり、プラモデルでもイタレリ1/35のウォーター・タンク・トラック、ハセガワ1/72のダンプトラック、タンクローリーなども出ています。大量に生産され米国以外でも多くの国で使用されました。

 手元の資料を探してみると、チェコで保存されている車輌をベースにまとめた『GMC 353 & 352 the Workhorse of the Army in Czech Private Collections』やベルトリングに集まったものを撮影した『ホイールナッツ CCKW-352 & 353写真集』などが出てきました。また、月刊ホビージャパンがスケールモデル誌であった1970年代、ジープやAFVについての大塚康生氏の記事がよく載っていましたが、「ミリタリー・ヴィークルの魅力」という連載もありました。その連載4~6(ホビージャパン1973年2月号~4月号)が、「アメリカの2 1/2 トン・トラック(その1~その3)」というものでした。その1とその2でCCKW353が取り上げられていました。

  CCKW-353のキャブ(運転席)は、初期の生産型では密閉式で金属製のルーフとドアをもつハードトップのクローズドキャブ、1942年頃からの固定式ハーフドアと取り外し式のキャンバス製天蓋というソフトトップのオープンキャブとがあります。タミヤのカーゴトラックのキャブはオープンキャブを、フューエルトラックの方はクローズドキャブをキット化しています。
デフの形式は、シボレー製のバンジョー型とティムキン製のスプリット型の2種類で、キットはどちらもスプリット型。
また、巻き上げ能力4.5トンのウィンチをフロントバンパーの内側に装備したタイプがありますが、カーゴトラックのキットはウィンチなしです。(なお、タミヤでも1/35のカーゴトラックではウィンチを装備しています。)フューエルトラックの方は、もともとウィンチは装備していません。
カーゴトラックの初期のタイプのカーゴ(荷台)は鋼鉄製でしたが、生産途中で鉄の節約のため木製とものに変更されということですが、キットは木製のものです。
なお、実車ではフロントグリルの上部に「GMC」のロゴプレートが付いているものがありますが、プラモデルでは見た記憶がありません。どこかのエッチングパーツのメーカーからは、このトラックのエッチングパーツのセットにそのプレートが含まれていたものがあったようです。

今回、カーゴトラック、フューエルトラックのキットをそれぞれ2個ずつ用意し、1つはキットそのまま作り、もう1つはカーゴとフューエルのキャブを入れ替え、カーゴトラック、フューエルトラックそれぞれについてオープンキャブ、クローズドキャブ各1台を作りました。
カーゴトラックは、どちらもスプリット型でウィンチなしということでCCKW 353 A1。フューエルトラックの方は、スプリット型のガソリンタンカー(ウィンチなし)なのでCCKW 353D1。

(写真02)


(写真03)


  カーゴトラック
キットそのままのタイプ。
(写真04)


  こちらはキャブをフューエルトラックのものとすげ替え、幌を張るターポリンフレームはキットのパーツでは5本つながった状態のものなので、5本に切り分けて根元を1cmほどカットしてカーゴの支柱に接着しました。車輌ナンバー等の考証・作成は間に合いませんでしたので、なんちゃってナンバーです。
(写真05)


  フューエルトラック
キットそのままで給油ホース収納庫のドアも閉めた状態。横に写っているP-47Dは、タミヤのキットの製作が間に合わなかったのでオオタキのもの。なお、ハセガワ1/72のタンクローリーはタンクが2つに別れているタイプでした。
(写真06)


  こちらはキャブをカーゴトラックのものとすげ替え、燃料ホースをのばし給油作業員とクルーを配したもの。フィギュアは塗り直したのですが、この写真は塗り直す前のものでした。こちらも車輌ナンバー等は、なんちゃってナンバーです。機首が赤いP-47Dはハセガワのキット。
(写真07)



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