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特集 ジェット戦闘機

F-100D スーパーセイバー (タミヤ/イタレリ 1/72)

  by 老人とプラモ

 F-100はF-86の後継として1949年から開発され1953年に初飛行。その際、水平飛行で音速を突破しました。そのエンジンを含む機体には耐熱性の面からチタンが多用され、1953年〜54年にかけてのアメリカ合衆国のチタン生産量の80%が本機に使われたそうです。
 この時代の機体として、小生が思うに注目すべき特徴は、水平尾翼が主翼よりも若干下の位置に配置されていることです。この配置により、尾翼が主翼後流の影響を受けることが少なくなり遷音速域以上で安定的な飛行特性が実現できました。F-100の尾翼配置の知見はF-101やF-104には知らされなかったのでしょうか。
 また、日本では航空自衛隊のFX候補にも挙がりましたが、その時の岸首相に説明する際に「戦闘爆撃機」という単語を使ったことから「日本に爆撃機は要らない!」と一喝された話は有名。

製作に当たって、F-100はスカッとキレイに作りたいと思い、塗装は銀ピカのアメリカ空軍第353訓練隊のものを選びました。



 しかし実機の写真では、特に機体後部がアフターバーナ―の高熱で焼けたシマシマ模様となり、水平尾翼の付け根周辺では外板の材料も細かく使い分けてあるのが判ります。現役装備品の迫力を感じさせます。模型でもこの焼けたシマシマの表現を試みました。





 右翼についている空中給油装置は詳細を知りませんが、実機では先端は普段は塞がれているようです。上方に曲がっているのは、タンカーからの給油パイプとの結合をF-100のパイロットが目視で確認しやすいためとのこと。





 もし1960年ごろ日本でF-100が採用されていたら、長距離侵攻は専守防衛の方針に反する、として仮称F-100Jは空中給油装置を外したことでしょう。
 スカッと銀ピカのF-100Dです。




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