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特集　ドイツ機

温故知新シリーズ　第64弾

Me-109E、Fw-190A、Me262-1a (レベル 1/72）
　 by ヒサマロ



　どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはドイツ機特集に合わせてレベル 1/72 ファイターシリーズから Me-109E、Fw-190A、Me262-1aを取り上げさせていただきます。これら3キットは私にとってはまさにバック・トゥー・ザ・ルーツ。中高生の頃グンゼレベルから100円で販売されていたこれらのキットを何機も塗装を変えて作ったことが思い出されます。



　今回当時のパッションを思い出しながら私には珍しく3機まとめて製作しました。60年も前の古いキットですから今さら外形をどうこう言うのは野暮というもの。素組してきれいに塗装して終了とします。

Me-109E



　まずはMe-109Eから作っていきます。キャノピーの形状からE3をモデル化しているようです。例によってコクピットは座席とパイロットのみですので丁寧に塗り分けたら胴体内は黒く塗っておしまいとします。シートとパイロットは主翼に取り付けるようになっているのですぐに左右の胴体を接着出来ます。その後水平尾翼と支柱を取り付けます。主翼は先ほどのパイロットらを下翼胴体内側に接着したら左右の上翼を接着。ずいぶんと射出されてきたのでしょう金型が疲弊していたようで上面に押し出しピンの大きな丸いでっぱりがあります。周辺のモールドを傷つけないようにある程度目立たないくらいまで削りました。胴体と主翼の結合部はかなり隙間が生じるのでプラ板とパテを併用して処理しました。キャノピーは後部が合いませんので胴体側のバルクヘッド部分を削りこんでなんとかことなきを得ました。



　ここで全体塗装に入ります。キットのデカールは実在しない部隊のマーキングになっているので、今回はこのヴィンテージキットにふさわしい我が家秘蔵のフランスＡＢＴデカールを使用することとしました。このメーカーは1960年代後半に出現した初めての別売りデカールメーカーで主にフランス機とドイツ機を発売していました。そこからN0.3のMe-109E JG26 地獄の猟犬をチョイスしました。果たして使用できるのでしょうか？塗装はミスターカラーをいつもの筆塗りで仕上げました。下面・側面は115番ライトブルー、上面は17番ダークグリーンと18番ブラックグリーンを使用しました。



　塗装終了後いよいよデカール作業です。まずは全体にマイクロのスーパーフィルムを塗ってタミヤのデカールのりを塗布したら何とか使用できました。これにプロペラ、脚関係を接着したら完成です。



Fw-190A



　続いてフォッケです。こちらはもっとシンプルでパイロットとシートが一体になっているだけです。やはり丁寧に塗装したら黒く塗った胴体側へ接着します。機首の横がトロピカルフィルター付きのように出っ張っているのでそれらしく見えるように前後を削って丸みをつけておきました。胴体左右を接着したら水平尾翼を取り付けます。垂直尾翼の形状からA3をモデル化したようです。主翼は上下貼り合わせ式の2パーツになっています。


　胴体の接合部はやはり隙間が生じるので溶きパテを流し込みました。機首部とキャノピーを接着したら全体塗装に入ります。デカールの塗装指示はやはりでたらめですのでエキストラデカールからA3型をチョイスしました。下面・側面は117番ライトグレー、上面は36番グレーバイオレット、37番グレーグリーンを使用しました。脚とプロペラを接着して完成です。


Me262



　最後はMe262です。コクピットはやはりシートとパイロットだけですがパイロットはジェット機にふさわしくないモールドなのでジャンクパーツからリクルートしてきました。これで大分かっこよくなりました。キャノピーから下面が筒抜けんなのでプラ板を貼っておきました。機首にたっぷりと錘を入れないと尻餅をついてしまいます。前脚を塗装後に組み込んだら左右の胴体を接着します。



　主翼は下面中央部と左右の上翼に左右の下面を接着。ジェットポッドを組み立て後主翼と接合しますが隙間が生じるのでパテで成形しておきます。主翼と胴体の接合部も同じく溶きパテ処理をしておきます。



　水平尾翼とキャノピーを接着したら塗装に入ります。マーキングはエアロマスターからノボトニーの搭乗機にしてみました。ピトー管とループアンテナが省略されていたのでランナーから自作しました。最後に脚関係を接着したら完成です。3機ともスミイレブラックで軽くウォシングしました。



　図らずもドイツ戦闘機の初期、中期、後期の塗装が再現できましたね。いやー昔にタイムスリップした気分が味わえました。それではまた。


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