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特集 ドイツ機

「撃墜第1号記録機」 メッサーシュミットBf109B-1
(エレール 1/72)

  by 翔バナイカイ 栗人@ケータイ

 「ドイツ機」のお題でミーハー的にメッサーシュミットであります。せっかくなので特色を出したく、ちょっと旧作ではありますがBf109の最初期型B-1をご紹介致します。



 キットは1978年に登場したエレール1/72でB-1とC-1とのコンパーチブルキット。Bf109のキットと言えばE型以降のものが通例だった中、初めて発売されたJumoエンジン搭載の初期型キットでありました。開発時期からして表面モールドは凸ですが、全体イメージは良好。以下、制作記事であります。

●パネルライン、点検口や機首周りのスリット等がC型~E型のものが混ざり込んだものになっており、全面スジボリ化するついでに資料とつきあわせてB型仕様にちくちく修正。あわせて機首弾道溝もチゼルで深く彫り直し。

●主翼下面中央部の断面が下側に膨らんでおり(事後変形かも)、ここは内側を瞬着+プラ粉で裏打ちして表面を平らに整形。これに伴い主翼下面のリブ、ボルトカバー等は再生するハメに・・・。

●主翼下面パーツでは、中央部前端を延長し機首ラジエターからダクトが繋がるようにしています。

下面全景。主翼下面のラジエターが無くすっきりとしています。


●コクピットはスクラッチで作り直し。最初期のB型では操縦桿がスティック型ではなくスペード型だったので、本作品でも手持ちのスクラップパーツを利用して再現しています。またこれが見えるように、キャノピーもクリアバックスのものに交換。

操縦桿がスペードタイプになっているのが判りますか?


●塗装はスペイン内戦でのコンドル軍団所属機。メッサーシュミット戦闘機による撃墜第1号を記録した「6-10」機で仕上げました。Bf109が実戦デビューした頃は全面ライトグレーだったということでMr.カラーの338番をベースに使用。インシグニア、部隊マーキング(シルクハット)、個人マーキング(黒丸の中の描き込み)、コクピット側面の撃墜記念マーキング(月桂樹つきの1)、各所ステンシル等、全て筆塗りした上でクリアーがけして研ぎ出しをしています。
 ちなみに「6-10」機でこの撃墜を記録したのは後にスーパーエースの1人となるギュンター・リュッツォウ中尉(当時)でありました。

左側


 右側全景 右側の黒丸に個人マーキングがあったか不明ですが、賑やかしのつもりで描きました。


胴体マーキングのアップ。「月桂冠つきの1」が誇らしげ。


撃墜記録の記念撮影というイメージでフィギュアと合わせてみました。



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