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温故知新シリーズ 第65弾

B-25 ミッチェル(レベル 1/64)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはB-25ミッチェル(レベル 1/64)を取り上げさせていただきます。胴体には1954と刻印されている通りアメリカプラモデルの創世記に発売された物です。最近アトランティスからも再発売されましたから入手は比較的簡単だと思われます。このキットには私も思い入れがございまして航空ファン1967年5月号に製作記事が掲載され、それに触発されて購入した初めてのレベルのキットでした。しかもマルサンのプラカラーで着色したのもこれが最初でした。まさに私の模型ライフの第一歩に当たります。今回使用したのも当時と同じくグンゼレベルから発売された物です。橋本氏のボックスアートも素敵な貼り箱でキットナンバーH-136となっています。



  それでは早速製作にかかります。まずはコクピットからですが、シート、パイロット、操縦桿が一発モールドになったものが2ヶあり、それを操縦席デッキに接着します。次に機首下部に銃座デッキをつけ、そこへ機関砲を持った爆撃手を接着。上下の回転式銃座を組立ます。コクピット部分の胴体は黒く塗っておきます。胴体右側に操縦席デッキを接着したらかなりのテールへヴィーなので錘として大小4個のナットを油粘土で固定しました。



 左右の胴体結合前に上下の銃座をはめ込み、前脚柱を取り付けます。なるべく段差は下面に出るように注意しながら左右の胴体を接着します。機首の窓から錘が丸見えになるのでプラ板でバルクヘッドを作り黒く塗っておきました。そこへ機首下部分を接着します。水平尾翼と胴体接合部に隙間が生じるので溶きパテで処理しました。胴体尾部もやはり溶きパテ処理しました。



 主翼は上下貼り合わせ式で翼端が別パーツになっていますが隙間が生じるので削り合わせとパテ処理で対応。下面のナセルが別パーツですがやはり接合面に隙間が生じますので溶きパテ処理します。エンジンカウリングには直接エンジンのモールドがちょこっとされているだけですので黒く塗って銀で軽くドライブラシをかけておきました。形式的にはB型と思われるので省略された集合排気管を使い終わったボールペンのチューブ部分を輪切りにして代用しました。主翼と胴体の結合や垂直尾翼の接着などは隙間なくすんなりと出来ました。



 機首風防は少し大きな隙間が生じるのでプラ板をかましました。キャノピーは前部に隙間が生じるので水性ボンドを流し込み乾燥後水分含ませた綿棒でふき取ります。上部観測窓も水性ボンドで接着しました。



 ここで全体塗装に入ります。いつものようにミスターカラーを使用した筆塗りです。下面は13番ニュートラルグレーを使用。上面はキットのモールド色がなかなか良いのでこれを生かして12番オリーブドラブをわざとむらになるように塗り、羽布張部分はモールドのまま着色しないでおきました。さらに55番カーキを全体に軽くドライブラシし、最後にスミイレブラックでウォッシングして終了としました。デカールは使用できそうもなかったので今回はちょっと遊びで架空の機体に仕上げてみました。それらしいネームを黄色と黒で書き込み、ピンナップ用のデカールからそれっぽいやつをチョイスしておきました。その他はデカール在庫から適当に貼っておきました。最後にプロペラや脚関係、アンテナを取り付け、省略されたピトー管を自作したらこれにて完成です。



 今から約70年前のキットですが、どうしてどうしてなかなか雰囲気がいいじゃないですか。今現在やたら精密で作りづらいキットが多数出ていますが、私は子供でも簡単に出来るプラモデルというのは当時革新的だったのだなとつくづく思いましたね。ではまた。


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