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特集 今は無きメーカーのプラモデル

 タイガーI型重戦車中期型 (オオタキ 1/35)

  by 入江健次



 1979年にこのキットは発売されたようです。それまではタミヤの初期型と、ニチモの後期型があったのですが、両方ともプロポーションがあまり良くありませんでした。その中でAFVなどあまりラインナップに無かったオオタキから突然発売されてびっくりしたものです。模型誌でも当然取り上げられ、少し手を加えると良くなるという内容でした。キットの特徴としては、プロポーションは良い、しかしキューポラがパンサー用の物と同じように背が高すぎて、前面装甲版の角度が違うなどと書かれてました。



 しかし最大の問題点は売っていなかったことでしょう。少なくとも私は購入したこのキットと、もう一度だけ見かけたことがあるだけで、大変レアキットだったのではないでしょうか。オオタキのキットは48の紫電やP-40、ヘルキャットなどは当時でも良く模型店に置いてありましたけど、このタイガーIを見ることはほとんどありませんでした。



 今回のタイガーは私が高校生の時に見かけてすぐ購入したものです。だいぶ前に形にはしていたのですが、塗装して仕上げました。現在ではタミヤをはじめ良いタイガーが沢山あって、無理に作ることもないのかと思っていましたが、完成して比べてもあまり遜色のないとても恰好の良いタイガーなのでびっくりです。これが40年前のキットなのかと。



 もうオークションなどでしか出回っていないキットなので作り方の話も無駄と思いますけれど。キャタピラは当時接着剤で引っ付く素材と言ってましたがぷっつり切れてベタベタになったので、最近の物に変えてあります。



  コーティングはタミヤのラッカーパテを薄く延ばして、先端を研いでエッジを出したマイナスドライバー数サイズでちまちま刻んでいきました。昔の方法です。キットにはバリケードやドラム缶、ジェリカンなどもついてました。タミヤの戦車兵にも登場してもらいました。



私にとっては懐かしい時代と共にある模型なのです。




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