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特集 72

  鍾馗 (タミヤ 1/72)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 タミヤの往年の鍾馗が1キット眠っていたものを発見し、少年時代のように筆塗で完成しました



 カウルフラップのだれたモールドとごついスジボリ、凸リベットが昭和の時代感を感じさせますが、いい雰囲気のキットだと思います。
棒上にパイロットを乗せる構造なので操縦席もありませんが、艶消し黒で塗っておくと目立ちません。
さくっと作る72はこんなものでいいのではと思いました。



塗装はMrカラーのプレビアスシルバー(昔の8番シルバー)を筆塗し、尾翼マークはマスキングして手書き。日の丸は流用です。主翼の前照灯は以前でしたら透明プラ棒を削って埋め込む苦労がありましたが、今は、UV樹脂で埋め紫外線ランプで硬化させペーパーで慣らすだけでOKなので楽になりました。



 銀塗装の筆目が少し見えたりしますが、それでも完成すると満足ひとしお。
 72では60年代から70年代の金型キットと2000年代の金型キットでは表面彫刻もキットの構成も全然違います。それはランナーを見れば一目瞭然で、棒ランナーは人が金型を掘ったような伊吹を感じさせることもあります。
一概に最近のキットの方が良いとはいえないなという感覚もありますし、エアブラシ塗装が合わない古いキットもあるような気もします。残り時間での抱えているキット達の成仏を考えつつ、いつくか試してみるのも楽しみの時間です。


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