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特集 タミヤ48

GRUMMAN F4F-4 WILDCAT (タミヤ 1/48)

by 五六式(TYPE-56)



 特集”タミヤ48”に合わせてグラマンのF4Fを作りました。ディテール表現てんこ盛りの傑作キットということで購入,ストックしていたキットです。

<実機について>


 太平洋戦争初期から中期にかけて,後継機のF6Fの出現までアメリカ海軍の主力艦上戦闘機であった機体。単葉機で全金属製,引込脚採用という第二次大戦期のスタンダードな戦闘機の要素を全て備えていたが,引込脚の機構は,本機の前身であるFF,F2F,F3Fのものを踏襲しているという古くささがある。アメリカ海軍の主力艦上戦闘機としての採用は,ブルースターF2Aに先んじられたが,機体の開発は続けられ,後に零式艦上戦闘機と死闘を繰り広げることとなった。
<キットについて>
 タミヤの1/48傑作機シリーズの34番目のキットで初版は,1994年。

 組み立て易さについても配慮が行き届いている(脚柱や水平尾翼,方向舵などがピタリとはまる。窓枠が塗りやすい。透明部品がフィットする等々。)キットである。



<製作>

1日目終了

2日目は,用事が立て込んでダウン。


 3日目終了


  ・コクピット内や主脚などの複雑な構造物を何の苦労もなく組める設計になっています。これを実現したのが約30年前,まだまだ中華キットや東欧キットが及ぶところではありません。
 シートベルトは,マスキングテープを貼っただけのなんちゃってシートベルトです。


  4日目終了


                5日目終了

・機体下面と主翼下面が一体となったΩ形の断面を持つパーツは,自重で接着部分が開いてしまうので力を加えながら,少しずつ胴体との間に隙間を作らないように接着していきました。
 それでも脚庫の隔壁の所に隙間ができたので周りを汚さないように注意しながらプラパテで隙間を埋めました。


                6日目終了

・機銃周りは,とても目立つ隙間があくし,銃口をあけようとすると銃身の部分が潰れたりするのでやむなく金属パイプを埋め込みました。苦労した割に見栄えが改善しなかったのが悲しい・・・。


 7日目下塗り終了。


               8日目終了

・塗装は,主脚収納部のマスキングがやっかいなので筆塗りとしました。基本的には,過去作のペギラと同じ塗り方です。この方法だと,特に何の技巧も必要とせず上面色と下面色の境界を自由にぼかすことができます。
 塗り重ねるほどにタッチが単調になり,ディテールが潰れていくのでほどほどのところで塗り重ねるのをやめます。
 上面色は,XF-17ミディアムブルーにXF-2フラットホワイトを加えるという指定でしたが,少しXF-8フラットブルーを加えて彩度を上げています。
・アンテナマストは,あっさり根元から折れてしまったので胴体側に溝を掘って埋め込みました。わずかに短くなっているのですが接着強度は増しました。


                9日目終了

・デカールは,貼り付けやすい上質なものですが,モールドや曲線に馴染みにくかったのでヘアドライヤーで温めながら貼り付けました。また,シルバリング対策として余白の透明部の一部に機体色を上塗りしています。

<完成>
なんだかんだで完成です。


 見栄え優先で星のマークの中心に赤丸があり,方向舵にストライプがペイントされている機体のマーキングを選択しました。方向舵に貼るデカールは,方向舵を完全にカバーしないので,後で,欠けている部分を塗り足してやる必要があります。



 腹部の赤緑橙の〇は,組み立て説明書では,普通の赤緑橙で塗るとされていますが,3つとも灯火なので銀地にクリアカラーで塗りました。



 張り線は,アンテナマストの強度に不安があったので取りつけませんでした。・・・ホントだってば!



 日本人から見れば,ゼロ戦の敵,悪者というキャラクターですが,さすがに10日も製作に費やすと,ゼロ戦よりもかわいく見えてしまいます。←メカは,中立。使う人次第。ゼロ戦より窓枠が少ないのもいい。
 普段は,1/144〜 1/72スケールで作っているのですが,さすがにタミヤの1/48スケールキットは素晴らしい!元気なうちにストックのシュトルヒを組んでしまいましょ♪ 


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