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特集 ジャガー

JAGUAR XJR-9 (MITSUWA NON SCALE) 

by 五六式(TYPE-56)



 ジャガー特集に合わせてミッドレーサーの在庫からCASTROLのマーキングが施されたXJR-9を作りました。これにて,ミッドレーサーのジャガーの在庫は,おしまい。前回,ミッドレーサーのジャガーを作ったのは,2019年6月号のル・マン特集に寄稿した時以来です。あれから3年あまり・・・デカールの劣化もますます進んで製作が困難になってきました。そろそろ退き時かなぁ・・・。

<実車について>


 JAGUAR XJR-8をIMSA仕様として改修したプロトタイプレーシングカー。生産台数は,9台で,そのうち3台は,XJR-8からの改造車である。
 1988年のル・マン24時間耐久レースでは,ワークスポルシェとの激戦の末,ジャガーに31年ぶりの優勝をもたらした。  

<キットについて>
 同シリーズのシルクカット・ジャガー(XJR-9とパッケージに書いてありますが,デカールは,XJR-8のもの。ホイールアーチの形状を見るにXJR-8のモデルだと思います。)と同じパーツにカストロールのデカール(1988年のデイトナ24時間レース優勝車)を添付したものです。  

<製作>
 XJR-9の写真やハセガワのキットを見ると,リアのホイールアーチにスパッツを取りつけています。ということは・・・改造せにゃならんの?  


 本キットのタイヤもホイールも,車体からはみ出ているため,そのままではスパッツを自作してもそれを取りつけることができません。そこでゼンマイユニットから出ている車軸を3mmほど切り落としてホイールを押し込んでみました。(左が改造後)

 でも,僅かに足りず,万事休す。こうなったら,スペーサーを入れて車体を強引に押し広げるか,はたまた,プラ板を側面に貼り付けて幅増しするか・・・と苦悩していたら,スパッツを外した実車の写真を発見しました・・・汗・・・。

     

 XJR-9のリアのホイールアーチの形状は,キットと異なっていますが,この程度の工作なら五六式にだってできます。ガイドとなるダイモテープを貼ってニッパーとカッターで大体の形に切って,ヤスリで形を整えていきました。



 XJR-8とXJR-9の形状の違いを表現しました。実車は,レースのとき,スパッツを装着して出走しています。

 無理に改造しなくても,ミニカーを買うとか,タミヤやハセガワの1/24を作ればよいだけだし・・・スパッツがなくてもいいよね。

  デカールに,リキッドデカールフィルムを塗って保護しましたが,少し加減を間違えると分解するし,縁がボロボロになっ行きます。デカールは,余白を残して切り離すことと,よく温水につけること,曲面に無理に馴染ませようとせず,ヘアドライヤーで温めて馴染ませるなどの配慮が必要ですが,それが分かった時点ですでに手遅れ。かなりぼろぼろ,バラバラの状態になりました。
 涙を飲んでスペアのキットのデカールからロゴの部分を流用したり,タッチアップしたりして何とか完成させました。おかげで,スペアのキットは,ジャンク品と成り果てました・・・涙・・・。

<完成>


 左側面のインテークに合わせて”CASTROL””JAGUAR”のロゴの入ったデカールに切り込みを入れるのは難行でした。



  デカールが少し余りますが,それらは,このキットが寸詰まりにデフォルメされたため胴体側面に貼れなくなったスポンサーロゴです。本当は,キャメルのロゴは,ジャガーのロゴの後方にあり,ジャガーのロゴの前に件の余ったデカールのロゴがありました。



 後ろのホイールのディスクは,実車は十字形になっているのですが,キットでは,星形になっています。・・・って・・・写真にすると全く写っていないよ!



  前作のXJR-8とのそろい踏み。ちょっと経年劣化があって悲しい・・・。

全身ラベンダー一色のXJR-14も何とかでっち上げて作って一緒に並べたいものです。



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