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特集 民間機

  大毎東日社 ニッポン号 (LS 1/72)

  by 入江健次



 浜松町から羽田空港に向かうモノレールの窓から見える毎日新聞の格納庫には、この飛行機のでっかい絵が描いてあります。仕事で出張などの時にこの絵を見ると帰って来たらこのキットを作ろうといつも思ってたのですが、帰宅後はいつも忘れてました。今回はやっとその思いを果たせました。



  ニッポン号に関してはWEBモデラーズでも諸先輩方の素晴らしい記事が過去にありますので説明は不要ですね。太平洋戦争の前に親善飛行の為に世界一周した海軍の払下げの機体です。



  キットはLSからアリイに引き継がれて販売されていたもので、唯一のニッポン号のキットでしょう。
表面の表現はスジボリとリベットもあって、更には日の丸の縁取りもスジボリになってます。LSの一連の72シリーズの特徴です。のちのハセガワの96式陸攻が出るまでは唯一の貴重なキットだったのでは無いでしょうか。



  制作は古いキットにも関わらず合いは良好で、胴体のねじれもなく、すんなり作れました。
機体の内部の色は青竹色と三菱系機内色として、今回は世界一周に挑戦した搭乗員にも乗ってもらいました。大きいキャノピーは中が良く見えるようにピカールで内外を磨いて取り付けました。



  一番苦労したのは、無塗装金属地肌の機体塗装で、黒の下地に、グリーンマックスの鉄道カラー銀色を吹付でできるだけ輝きが出るように頑張ったのですが納得の色はでませんでした。実機の写真を見ると透き通るような輝いたシルバーなのです。この機体の表現には、上からクリアーが被せられる良いシルバーを探す必要があると思いました。



  機体に描いてある文字は今回作ったキットはデカールの賞味期間が過ぎており、やむを得ずデカールをコピーしてから、型紙にしてマスキングテープを切り抜き、ブラックで吹き付けました。
日の丸はスジボリをガイドにして筆塗りで、操縦席の両脇のニツポンとNIPPONは細筆でフリーハンドで描きました。明らかに大きすぎでした。胴体の真下には、赤いラインが入っており、この機は下から見た方が派手です。



  当時の世界一周飛行とはどんなだったのでしょう。当然大変だったろうと想像します。
短い距離は私も双発のプロペラ機には数回乗った事があります、両翼のエンジンの回転が上がっていき、ぐおーんと加速して離陸、そして巡行飛行中の両エンジンが同調した響きのなんとも言えない心地良さは大好きです。



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