Home  > 勇者王ガオガイガー (AOSHIMA 1/144)> 特集 アオシマ>2023年2月号

特集 アオシマ

勇者王ガオガイガー (AOSHIMA 1/144)

by 五六式(TYPE-56)



 アオシマ特集に合わせて1/144 勇者王ガオガイガーを作りました。

 倉庫から発掘できたものの,箱を開けてみると,

・・・説明書がない・・・!
・・・自室の本棚から5秒で発見できました。
・・・スプリングがない・・・!
・・・部品が入っていたポリ袋の底に入っていました。
・・・デカールがない・・・!
・・・はじめから付属していませんでした。

 プラモは,買ったらすぐに作りましょう。

<実機について>


 2005年におこった,(異星人の建造したものと思われる)大型ロボットによる都市破壊事件の際に出現した巨大ロボット。この巨大ロボットは,複数の車両,ステルス爆撃機に酷似した航空機および,ライオン型のロボットが合体して人型となるようだ。

 その後も,大型ロボットによる侵略行為は,何度も繰り返されるが,全て,件の合体人型ロボットが,それらの大型ロボットを撃退して事態を収拾している。

<キットについて>




 初版は,1999年発売。その後,パーツ替えによるバリエーション展開でいくつかのキットがリリースされています。説明書には明記されていませんが,箱に小さく”接着剤不要のスナップキット”と書いてあります。

 傑作なのが,説明書に載っている実機解説です。それは,ガオガイガーを謎の巨大ロボットとして報道するスタイルになっているのです。ところどころ文法的に間違っているところがあるのがご愛敬です。
 
×えぐり出し「ヘルアンドヘブン」→〇えぐり出す「ヘルアンドヘブン」

<製作>
 今回組むのは,初版のベーシックなキットです。プラスチックの部品148個にポリキャップとスプリング2本がついています。だいたい,設定に合わせて部品の色分けがされているのですが,あくまでだいたい。赤いところなのに黄色く成形されている部品なんかが普通にあります・・・ははは・・・。

 
左 実機では赤い 右 実機では黒い

 このキットがリリースされた当時,某JAPAN誌に作例記事が載っていましたが,そういうことは一切忘れて徹底改修などせず,普通に組んでいきます。完成写真を見る限り,造形がひどくて手を出したくなるところはありませんから。

① 大きくかさばる部品がいっぱい,どどーんと箱に収まっています。こんなん,どなんなりゃぁ。とりあえず,部品番号がなくても組み立てに支障が無い部品を,片っ端からランナーから切り離して中性洗剤液に放り込みます。(国産ブランドのプラモには必要のない作業ですが,発売後20年以上経っているので気休めにやっておきました。)

② 部品が乾いたら,塗装に支障がない範囲でどんどん部品を接着していきます。大方の部品は,精度が高く,接合部分の隙間はごく僅かでした。


③ ヒケや樹脂の流れた跡が見られる部品が結構たくさんあるので,パテ盛りをしたり,サーフェイサーをかけたり耐水サンドペーパーをかけたりします。


④ 「”B-2に酷似した機体”を背負っているため,そのままだと後ろに倒れてしまう」という情報を得たので,胸と腰,足首におもりを入れて重量バランスを調整しました。また,腹部のスイングの接続が緩いのでポリキャップ周辺に瞬間接着剤を流して調整しました。←すぐゆるくなりますが。


仮組みをして重量バランスの 調整がうまくいったかテストしました。

この時点で問題が解決したかに見えましたが,最終組立の段階でトラブルが頻発しました・・・涙・・・。

頭部は,この時点でうまくはまっていますが,マスクの接続が緩く,完成した頭部を接続しようとするとマスクが外れます。

マスクを瞬間接着剤で固定するとマスクが干渉して頭部が首に接続できなくなります。しかたがないのでこの部分は両面テープでとめています。


⑤ 胸に鎮座しているライオンの顎の部品は,肉抜きされています。パテなどで充填していますが,完成後,この肉抜きされていた部分は,ほとんど見えなくなりました。

⑥ 後は,ひたすら塗装して組み立てるだけです。設定色と全く違う色の部品がかなりあるので全塗装しなければなりません。

 冬場の低温と乾燥した空気の影響で塗料が乾かないし,埃が乗るし,永久に戦いが終わらないように思われました。←と,泣きが入る。

(何?B社のRG版では,新幹線の窓の部分は立体シールで一発再現ですと?)

<完成>


 娘に見せると,「でかっ!」ですと。同スケールのMSの全高が腰の位置ぐらいになります。広角で撮影したためか,足が小さめに写っていますが,膝下も凄いボリュームです。

某RGで新キットがリリースされていますが,お値段2倍でディテールはそれ以上,苦労は半分以下という代物だそうです。

でも,アニメのイメージに近いのはこちらの方かな・・・。



  アニメ本放送時に,娘と何回か視聴しました。

主題歌(勇者王誕生!)がちょっとアレです。←褒め言葉です。

いきなり,

ガガガ,ガガガ,ガオガイガー♪ガガガ,ガガガ,ガオガイガー♪

ですよ。狂ってますねぇ。←褒め言葉です。

詳しくは,Wikiなどで検索してみてください。模型誌の原稿なので詳しく書きませんが,この後の曲の展開が音楽的に凄いです。



手首の差し替えでディバイディングドライバー(空間を切り取って戦場をそこに移し,民間の被害を回避するという超兵器)を装着できます。

ガオガイガーが所属している機関は,その存在が伏せられているのですが,実は,お役所系なのでロボの合体も超兵器の使用も長官の承認が必要です。



必殺技”ヘルアンドヘブン”を再現可能です。キットの構造上,この拳は,振り下ろせません。振り上げた拳を下ろせない・・・まるで・・・うっうっんっ・・・。前述した某JAPAN誌の作例記事に,対処法が載っていましたが,組むだけでも大変だったので初期の段階でスルーしました。


関節は緩いですが,部品の差し替えはきついので完成後の扱いは慎重に。


  Home>勇者王ガオガイガー (AOSHIMA 1/144)> 特集 アオシマ>2023年2月号

Vol.174 2023 February.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2


TOTAL PAGE