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Ju88G ベルリンレーダー搭載機 所属不明 
(ドラゴン/ハセガワ1/48)

  by 寿



 ちょっと前にウーフーを作ったのですが(ウェブモデラーズ2022年10月号掲載分のヤツです)、その直後、完成の熱も冷めぬまま勢いにまかせて「思わずやっちまったゼ」的に完成したのがコレ。Ju88夜戦のベルリンレーダー搭載機です。それはソレでイイんだけれど、立て続けてに地味塗装のナチ公夜戦を投稿するのも変わり映えがしないんじゃないかしらん?そう思ってちょびっと間を空けてからの投稿という次第。



 ホントは今月の特集用に必死こいて作っていた機体があったんですわ。しかし無謀な工作に挑んだ挙げ句リカバリー不能な状況に陥って、ピンチヒッターとしての登場なのであります。



 「ああぁ失敗してしまった」「もう駄目だ、間に合わない」「此の世の終わりだ身の破滅だ、天が落ちる地が割れる、贔屓のプラモメーカーが倒産する」などと、頭を抱え絶望の叫びを上げるようなハメになったとしても心配ご無用もう安心。ほら、後ろの完成品棚を振り返るのだ。そこには輝く非常用の完成品が。



 「こんなこともあろうかと」不測の事態に備えて用意万端、転ばぬ先の杖。石橋を叩いても渡らず、隣に鉄筋コンクリートの橋を作っちまえなのであります。いやぁ~やはり持つべき物は完成品のストックじゃのう。過去の自分にお礼を言っておきたい。ありがとうわたし!
 まぁ、失敗せず予定通りに出来上るのが一番なんだけれどもね。




 それはともかく、このベルリンレーダー搭載機もまた長らく我が家のストック棚の上で埃を被っていた代物で、ここ最近のマイ・ブーム「いっせい在庫消化、完成品出現大感謝祭」の一翼を担ったブツでもあります。別にそれが悪いわけじゃ無いんだけれど、そろそろ「最新のキット買って最新の完成品を眺めたい」発作が起きそうな予感で戦々恐々としている昨今。あー、またネットや模型誌の新製品情報が怪しげなお誘いをかけてくるぅ~ 



 せめて発症前には、作業台に乗っているブツだけでも仕上げておきたいものです。 



製作の詳細

(写真1)小池先生のボックスアート。相変わらず素晴らしいです。ベルリンレーダーのパーツが入っていると言うこともさながら、この箱絵にヤられて買っちゃったんだよなぁ。でもそれは前世紀でのお話で21世紀に購入したわけではない。四半世紀以上ストック棚の上で埃をかぶっていた訳ですね。まったく何をやっているんだか。

(写真2) そんな訳で鬱憤を晴らすかのように怒濤の制作であります。取り敢えずコクピットをだだーっと組上げ。古いキットだけれどもドラゴンの88は名作で、細部にまで神経行き渡っている感じが好き。現在の目で見ればパネルラインなどに若干の錯簡があるけれど些細な問題じゃ。大事なのはプロポーションとディティールの説得力だと思うのです。


(写真3) タイヤはいつものように自重変形に加工。定例行事じゃね。寿的には必須加工と言っても良いかも。

(写真4) 二〇年以上放置されて完全に脂っ気が失せたレジンパーツ。カリッカリでまぁじつに気持ちよく削れてくれます。しかしよく変形してなかったもんだ。歪んでいたりしたら修正が一苦労だったよ。


(写真5) コクピットの中を塗ってノーズコーン着けてキャノピーでの封印待ち。コクピットの塗料が完全に乾くまでの間にペラでも塗っておこうかね。

(写真6) 武装ポッド、マギルスボンベの銃身は真ちゅうパイプで。この辺りはまぁお約束。



(写真7) 88はウーフーに負けず劣らずデッカイので搬送や保管用に分離合体を画策。まずは水平尾翼の脱着可を試みるため、ネオジム磁石を埋め込んでみました。

(写真8) なんかねぇ、この頃のドラゴンってプラが固めなクセにたわんじゃうんだよね。削れ易いんだけれども弾力無い感じ。あ、ひょっとしてコレはプラの劣化も進んでいるってこと?
 削っている内に歪んだら困るので胴体のあちこちにランナーで補強入れてみました。これで幾分ましでせう。



(写真9) 分離合体の主役はやはり主翼でございましょう。ネオジム磁石を使うのは当然として強度の確保もしなきゃなんない。真ちゅうパイプを貫通させて脱着と補強の両立を目指すのであります。

(写真10)機首をくっつけてキャノピーにマスキングしたら塗装にゴー。取り敢えずまずは肉厚の薄い翼の後縁やキャノピーに黒とぷーと吹く。


(写真11) グレーバイオレットで下塗り。この状態じゃ味も素っ気もありゃしない。



(写真12) 蛇行パターンをちゃちゃっと筆で下塗りしてからライトブルーでうねうね塗装の開始であります。取り敢えず細吹きで様子をみながらぷーぷー吹いていくのであります。



(写真13) 上面の迷彩が終わったら下面をベタ塗りしてスミ入れして小物パーツ着けた後にデカール貼って出来上がり。まぁ今回最大のヤマ場が磁石の埋め込みと主翼の水平レベル出しだったからそれを終えてしまえばあっという間ですよ。細々とした紆余曲折はあったかれど、取り敢えず目論見どおりに出来て良かった良かった。

(写真14) おまけ。ネオジム磁石バラバラの術。今回は専用の箱は作らなかったけれど、こんだけバラけてくれれば搬送梱包にも自由度は高いって寸法ですよ。なんかワクワクしてくるよね。分離合体は男の子のロマンじゃからのう。



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