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特集 北欧

F86F ノルウエー空軍 (ハセガワ 1/72)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 ハセガワの懐かしき絶版モデル1/72 F86セイバーを在庫消化を兼ねてノルウエー空軍機として作ってみました。
塗装の種は 1980年代当時 東神奈川にあった模型ラッキーで購入したESCIデカールです。カラー図が付属しているので、その塗装としました。肝心のデカールの方は余白が黄ばんでいたため、インクジェット用デカール用紙を用いて再製作しています。主翼塗装パターンは最近エアフィックスから発売された1/48ノルウエー空軍機塗装のF86Fを参考にしました。 

ESCIデカールのカラー図


ESCIデカール


上のデカールをスキャンして画像加工し、再製作したデカール
上が白ベース紙、下が透明ベース紙使用。


 ハセガワのセイバーのキットですが、オールドファンはよくご存じの通り、下のようにごく簡単なモールドで、前脚と主脚とも脚庫も抜けていません。


(製作)

 ハセガワの旧キットは都合4キット在庫していましたので、さくっと消化することにいたしました。スタイルはエアインテークがちょっと小さい「おちょぼ口」でキャノピー前のはかまが大きいです。また、開いていない脚庫など修正を考え出したらキリがありません。
 しかし、フジミの1/72決定版セイバーキットがある以上、このハセガワオールドキットを今さら修正してもせんないことなので、そのまま作ります。



 30年以上前に エアインテークを広げようとしましたが、恥ずかしながら 下のような状態で挫折しておりました。


 一度サフェーサーを捨て吹きして様子を見ると、胴体下面の接着部が盛り上がっているので、大きなヤスリでザクっと削ってやりました。
機体全面の凸パネルラインはそのまま残しました。


 垂直尾翼だけマスキングして白、黄色、黒で塗分けし、主翼中央部をライトグレー、全面をアルミシルバー(Mrカラーのプレビアスシルバーを使用)で塗装しました。主翼の黒と赤のラインはハセガワトライツールの曲面追従シートを細切りにして貼っています。

尾翼の塗分け



(完成)



再製作したデカールを貼って完成です。
古いキット故 ツッコミどころ満載ですが、セイバー以外には見えないようで 安心しました。下はそのまま作ってしまった下面と機首部分です。脚扉を閉じていることにするという便法解もあったようなのですが、胴体に脚扉用の取付孔が大きく開いていたのでしかたなく脚扉開としました。




サイドワインダーは製作が間に合いませんでした。
それでも意外と精悍に見えます。
 20年以上前の私自身でしたら フジミの1/72決定版キットも数キット抱えているので ハセガワの旧キットはタイムロスだと考えて まず作らなかったのではないでしょうか。
実は、今も「人生の残り時間を考えたら、フジミの在庫キットを作る方がよかったんじゃないの」と心の声も聞こえてくるのが正直な所です。
でも、このハセガワのオールドキットは数日で完成までこぎつけ、工作の楽しさを充分味わえたのも事実。
自分で味わう工作の楽しさという点では、旧キットも新キットも遜色ないのかもしれません。





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