Home  > CHI【FE】TAIN (OTAKI 1/55)> 特集 絶版プラモデルを作る>2023年8月号

特集 絶版プラモデルを作る

CHI【FE】TAIN (OTAKI 1/55)

  by GRIFFON



ジャンクBOXから、こんな物が出てきました
55年以上前の物だと思います。(組立て説明書も残ってた)




欠損したホイルはエポパテ、紛失した履帯はリムバンドで再製
MOTOR付KITでしたが、たしかOTAKIオリジナルMOTOR
だったと思います:これも紛失しているのでFA-130で代用




【絶版プラモデルを作る】というより「廃品を再生する」です。

縮尺も半端だし出来もいい加減・・
発売さえすれば売れた良い時代でした。
よく見りゃ組立て説明書の名前も間違ってるし
X CHI【FE】TAIN →〇 CHIEFTAIN

他にも正体不明なKITの残骸が残ってます。
こんな物でも未組立、箱付の完品ならば
高値が付くのでしょう。



★絶版KITについての考察は2015年6月号 HO機甲師団で述べました。★

『絶版物を求めるのは青い鳥探しでしか無いようです。
メジャーな物は現在、もっと良い物が出ているし
希少な物は大体、出来が悪くて落胆と苦労を買うような物だし。』

でも、感じ方は人それぞれなんでしょうね・・・
古いモデラーには単なる懐古趣味でしかないですが
若い人には古い模型も新鮮に見えるのかもしれません。

あ、それと財力にもよるし
ハセガワの透明MUSTANG まだ近くの模型屋に売れ残ってます。
ちょっと欲しいけど\1800は・・・
給料=お小遣い だった若い頃ならば買っていたでしょう。
今は、ちょっと馬鹿馬鹿しい値段で買う気になりません。

CHI【FE】TAIN も未組立、箱付の完品だとしても微妙な所です。
同じシリーズの大滝 1/60 Conquerorだったら考えるかも



40年以上前は毎週 遠くまで出かけて絶版物探しをしてました。
当時は、その期待に応える古い模型が残っている店もありましたが
今は古めの模型屋に行っても欲しい物はありません。
かと言ってNETに出ている本当に古いKITは馬鹿高くて手が出ません。
なので絶版物探しは、もうしていません。

では家にある絶版物を喜んで作るのかというと・・
( 2015年3月号 【今はなきメーカーのプラモデル】で
家にある物を晒してます )
勿体無くて作れないのと、やはり古くて出来に
満足出来ない部分があります←これを贅沢な悩みと言う。

絶版物を求める理由は何でしょう
・コレクター
・懐古趣味;HELLERのD520を持ってるのにFROGのKITを探していた
・特定の機種 車種のKITが欲しいが絶版・・
でも、童友社のSUNNY EXCELLENTを手に入れたはいいが
SCALE 1/22 に悩んで、30年以上放置

懐古趣味;KITが欲しいというより、その当時が
いや、まだ元気と熱意があった当時の自分が懐かしいから・・

どーもならんのが最後のヤツで
やっと手に入れた絶版物が、どうしようもない物だったとき
コレクターや懐古趣味【だけ】ならば、それでも満足でしょうが

本当に欲しかったのは、【懐かしい箱に入った完璧なKIT】
という【青い鳥】に気がついた時です。
手に入らない物は記憶の中で美化されて行き
箱を開けて落胆というパターンになります。



★OLD MODELERの求める絶版物;諦めるのか★
【それと!!】
絶版物の定義が世代間で違う事に気がついてませんでした。
NETで紹介される古い模型は家にある物も多いです。

1980-90年頃のKITで絶版になっている物も結構あります。
これから絶版物探しをする若い人は高品質の絶版物を
手にすることになるので満足度は高いでしょう。

でも【青い鳥】は家にいたんだ・・とはなりません。
OLD MODELERには
1980-90年頃のKITなんて当たり前すぎて珍しくもありません。
一部で垂涎の的の1/20 BANDAI CAR KITも、ソコソコありますが
1/24KITが無いから、あるいは1/24KITの出来が悪く参考資料
として買っただけで最初から作る気はありません。
時々、ながめて楽しむだけです。

OLD MODELERにとっての絶版物は1960年代の物になりますが
出来の悪い物が多く『腐った青い鳥』です。
また時々、OLD ITEMの新KITが発売になっても馬鹿高くて手が出ません。

諦めきれない凡人は、どうするべきか・・
KITがダメなら修正するか自作です。

これくらい超絶なテクニックが、あれば自作できますが・・
https://www.youtube.com/watch?v=renvkf_ZvhE



自分なりに全力を出し切った物は
2022年12月号のTERCEL 2017年3月号のANGEL INTERCEPTOR
2017年4月号のロス級原潜 ですが
必ずしも満足している訳ではありません。

3D PRINTならば解決できるかもしれません。
3D模型データを公開しているサイトもありますが
中々、敷居が高く、熱意も枯れてしまったし・・

それでも諦めきれない・・・・
迷ってるだけの時間も少なくなってきたし・・

長年、悩んだゴムキャタピラの再生も
なんとかなったし
自分なりの解決方法で完成させていこうと思います。
(言っちゃった・・)




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