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(Photo) ウェストランド ライサンダー

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ウェストランド・ライサンダーは戦場の陸軍に協力する直協機として開発され、1936年に初飛行に成功しました。1938年に部隊配置され、1939年の開戦と共にフランスに派遣されます。翌年の1940年5月にフランスから放逐されるまでに174機が送られ、うち88機を空戦で撃墜され、30機を地上で破壊され、乗員150人を喪いました。しかし一方的に撃墜されたのではなく、1939年11月には運動性を活かしてHe111を撃墜し、映画「ダンケルク」では描かれませんでしたが、ダンケルクの連合軍将兵を支援し、ダンケルクを離陸した最後の連合軍機でした。
 英本土に退却後は落下増槽を吊し、航続時間を8時間に延長、大陸のレジスタンスとの連絡や補給、エージェントの輸送という秘密作戦に従事しました。
※ 本稿は博物館の標示、Webmodelers2023年5月号「航空情報
プラモガイド」佐貫亦男著「提督の帽子」、Wikipediaを参照
しました。

 Westland Lysander Ⅲa V9367 MA◎B
 戦争博物館ダックスフォードにて      2009年7月


 本機はシャットルワース・コレクションの機体で、全面を黒色
塗装し、SOE(特殊作戦執行部)直属の第161飛行部隊所属機に
扮しています。お粗末な写真ですが、飛行シーンを紹介します。








 以下はダックスフォードにて2013年7月撮影。



 秘密作戦に従事したライサンダーは、輸送するエージェントが
搭乗し易いよう、左側胴体後部に金属製ハシゴを取付けました。
 直属部隊は第138部隊と第161部隊の2つあり、両部隊で1941年
から1944年までに400回の任務を遂行して、エージェント101人を
大陸に送り、128人を英国に脱出させました。



 Westland Lysander Ⅲa R9003
 カナダ航空宇宙博物館(オタワ近郊)にて  2004年7月
 展示機はの3機のフレームから再生された機体で、1940年に英国
に在ったカナダ空軍第110部隊機になっています。




 上2枚はアナログで下はデジタルのため、雰囲気に差が出て、
済みません。



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