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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作
サントスデュモン・ドモアゼル19bis(1/32フルスクラッチ紙模型)
by
TOSHI
フランス在住のブラジル人、サントスデュモンが1909年に製作した「ドモアゼル19bis型」の1/32紙模型を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。
金属やプラスチックの精密感には到底及びませんが、4b鉛筆で描いたラフスケッチの雰囲気を目指しています。
左から19bis型、19型、20型と代表的なドモアゼル機の変遷を紙模型で示します。(19型は22年4月、20型は21年11月号に投稿しています。)
これ以外にも双プロペラ型や細部の変更型が多くあるようです。19bis型は水冷V8・20馬力のアントワネットエンジンでベルト駆動で1/2に減速してプロペラを回していますが、エンジンが非力なためかプロペラ効率が低いせいかは分かりませんが飛行には成功しなかったようです。後継の19型は機体はほぼ同構成でダラック35馬力エンジンに換装して飛行に成功しています。19型までは尾翼を1本の竹棹で支えていますが華奢な印象ですね。20型の鋼管トラス構造の胴体は見た目にも安心感があります。20型は市販もしていますね。飛行可能なレプリカ機も多い20型と違い、19bis型は資料が少なく細部の不明点が多くて一部は想像で作っていますので正確性は?です。
120gsmのコピー用紙を巻きつけたステンレス針金を曲げて胴体フレームを作りました。
主翼に胴体フレームを固定します。
特徴的なプーリーのスポークをボンドで固めた木綿糸を使って表現しました。スポークの本数は半分くらいに省略しています。
プロペラの土台になるステンレス針金をプーリーに取付けます。
実機の写真を参考にプロペラを作りました。紙の強度の制約から正しい形状とは言えませんが雰囲気重視で作っています。
ベルト駆動のプロペラと特異な形状のラジエターが眼を引きます。
20型と並べると駆動系の差異が良く分かります。
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