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　　　零式三座水偵（ハセガワ　1/72）

　 by 入江健次

今回は、私の大好きな機体である零式三座水偵を作製いたしました。
十二試三座水偵として川西と競合して、間に合わず失格したのに、川西の性能不足で最終的にこの愛知が採用となり合計1,350機も作られたのですね。

キットはハセガワの古いもので、これは完成させるのに大変でした。
一番最初にカタログなどの写真で見ても、実機のスマートさが無くて、どうも風防が大きすぎるように感じました。これは風防の下側を一周1㎜削って全体を低く、長さを少し短くして良しとしました。取り付けた後スライドする部分の下に図面や写真を見てプラバンでプレートをつけておきます。

一番面倒なのは胴体と翼の繋がりのフィレットの形が変なのでエポキシパテでらしくしてパネルラインも後で追加します。
次にイメージが悪いのがカウリングです。角ばっているようで前側をなめらかになるように削りました。

後は前期型にしたので細い真鍮線でフロートの支えをつけて付け根にエポキシパテで盛り上がるようにしておきます。少し太くなってしまいました。

後はパネルラインの凸モールドをスジボリにしましたが、ここも胴体のカウリングの後ろのラインが違いますので修正しておきます。塗装は千島列島に展開していた君川丸搭載機のX-5号機としました。実機の写真の説明ではロシアを刺激しないように日の丸を隠していたそうですが、日の丸はきちんと描かせてもらいました。塗装はエアブラシと筆塗りで、マーキングはすべて手書きです。
完成すると一応見られるプロポーションに出来たかなと思います。

沢山製造されて、活躍した非常に魅力的な機体なのに、72も48もあまり良いキットは無いです。
ここはやはり日本のメーカーに新金型でお願いしたいです。デカール替えの限定品は要りません。

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