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特集 英国現用AFV

 CENTURION Mk 3 (RUBICON MODELS 1/56)

by 五六式(TYPE-56)


 ルビコンモデルのセンチュリオンMk 3を作りました。本格的なAFVのキット製作は,十数年ぶりですが,何とかなるでしょ。

 そもそも,※ルビコンモデルって何?というわけで調べてみたのですが,キットの箱にはMADE in CHINAと書いてあるだけで,ルビコンモデルのサイトを参照しても,会社の所在地さえ記載されておりませんでした・・・汗・・・。で,輸入元のGSIクレオスのサイトを覗いてみたら・・・やはり,何も書いていないし・・・。Wikiで調べると,英国のブランドだとあったので,まぁ,そういうことなのでしょう。1/56というAFVでは馴染みのないスケールですが,ルビコンモデルのサイトの会社概要によると,第一に,テーブルトップミニチュアゲーム用のコマとして,第二に,ミリタリーモデリング用としてということで,通常よりコンパクトになるようにスケールが設定されているようです。

※もともと,テーブルトップゲームやコンピューターゲームの会社だということです。

<実機について>
 第二次大戦中に,イギリスで,ドイツの強力な戦車(パンターとかティーゲルとか)に対抗できる防御力と攻撃力を兼ね備えた戦車として1943年に開発が開始され,1945年に試作車が出来上がった。第二次大戦には間に合わなかったが,朝鮮戦争でMk 3が実戦に初投入され,ベトナム戦争にもMk 5が参加した。当初,当時の米軍の新型戦車M48やM60に劣ると思われたが,強固な装甲と砲塔に取りつけられた工具箱が追加装甲として機能するという設計により,他車に比べて生存性が高いことが分かった。その後も,105mm砲搭載などの改良が続けられ,1960年代まで製造され,1980年代まで第一線で活躍した。

<キットについて>


初版は,2021年。Mk 3とMk 5のコンバーチブルキットとMk 5とMk 5/1のコンバーチブルキットがあります。両者は,ほとんど同じもので,Mk 3とMk 5のコンバーチブルキットの方には,Mk 3用の部品が追加されています。

 同社のキットのあかんところは,塗装図や塗装指定が無いに等しいということ。塗装をするには,他のスケールのキットの説明書や書籍,ネット上の画像を参照しないと何も進められません。箱絵のセンチュリオンの車番は,FSO A2 2553で,タミヤの1/35センチュリオンと同じですが・・・デカールにこの車番が無い・・・怒・・・。

<製作>
 部品の精度がよく,大きな隙間ができるところも無く,部品がはまらずに苦闘するところもありません。しかし,組み上がった後,筆が届かなくなるところがあるので影色の黒を塗っては,組み,影色の黒を塗っては,組みを繰り返して形にしていく必要があります。また,ワイヤーとアンテナは,金属線で自作する必要があります。

 砲口や銃口は,軽くえぐってシャープにしました。


 フックは,ただの板(左)になっているので開口(右)しました。


 転輪は,6個組みでつながっていましたが,切り離して成形しました。


 キャタピラがはみ出すと,スカートが取りつけられないのでキャタピラと転輪のパーツが奥に入り込むように接続部を削り込みました。


   車体上部の部品にへこみがあって内部が覗けてしまうので現物合わせで蓋をしました。

 アンテナは,エレキギターの使用済みの一番細い弦。収納を考えて基部の穴に挿し込むだけにしています。

 塗装は,諸先輩のAFVの塗装法から学んで,五六式が,怪獣のキットを塗るときに使う手法で行いました。←素直になれよ。五六式!
http://hdsed.sblo.jp/article/175222988.html

http://hdsed.sblo.jp/article/175309074.html

http://hdsed.sblo.jp/article/175497325.html


①全面黒で下塗り
 ・・・もうこれでいいんじゃないかな・・・。


②影になる部分を残してタミヤアクリルのスカイで塗装
 ・・・零戦なら。もうこれでいいんじゃないかな・・・。スカイで塗っているけれど・・・。
③溶剤で希釈した基本色のダークグリーンをのせる

この後,細部の塗装をしたりつや消しのトップコートをかけたりしました。

<完成>

<製作>の項の最後の写真からこの状態になります。

 戦車モデルは,飛行機モデルほど製作経験がないので終始,びびりながらの作業をでした。


   エンジン部のグリル(?)が見所でしょうか?こうして見ると,もう少し丁寧に塗ればよかった・・・汗・・・。


   背景に凝って撮影したくなるアングルです。一押しの七四式の次くらいに格好いいと思います。


 怖!もし,自分が歩兵なら,こんなのとは戦いたくない!

 スモークディスチャージャーは,何の部品かよく分からないまま組んで,出来上がってから初めてそうだと気づきました。

 車番は,付属のデカールを切り貼りして2553(箱絵やタミヤのキットの車番と同じ)にしました。


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