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特集 英国現用AFV

 CVRT FV107 シミター(AFVクラブ 1/35)

by 平針みなみ HIRABARI Minami



 英国の偵察戦闘車、CVR(T)(Combat Vehicle Reconnaissance (Tracked))装軌式装甲戦闘車両のシリーズ中の一つ。このシリーズにはほかに、スパルタン、スコーピオン、サマリタン、ストライカー、サムソンなどが含まれています。

このシミターは、1982年のフォークランド紛争にFV101スコーピオンとともに投入され、また国連とNATOの平和維持活動に関連し、ユーゴスラビア、イラク、アフガニスタンにも投入されています。
英国のほかの使用国は、ベルギー、ヨルダン、ラトビアとなっています。

AFVクラブから1/35のシミター(BRITISH CVRT FV107 SCIMITAR)が1996年に出ています。AF35013という番号なのでこのメーカー初期のキットです。また、2010年にはBRITISH CVR(T) FV107 SCIMITARとして箱換えキットが出されました。1996年の箱絵はUNマークの国連軍のホワイト塗装のものでしたが、2010年発売のものはサンド系の塗装になっています。

キットのパーツにサーフェイサーを吹いて、おおまかに組んでみたものが下の写真。





  キットの起動輪は、早期型(アーリータイプ)と後期型(レイトタイプ)の2種類用意されています。今回は後期型の方を使用。

金属パーツとして、主砲である30mm L21ラーデン機関砲の砲身はメタルパーツ、排気管カバーと電話線リールの取り付け金具はエッチングパーツが同梱。

履帯はベルト式なので、垂れ下がりを再現するには手を加える必要があります。別売りの履帯を調べたところ、AFVクラブから別売りの連結式パーツがあることが判明。通販で取り寄せを依頼したところ在庫なしとのことでしたが、流通在庫を探してくれて無事入手できました。



  車体左右の装備品については2パターンからの選択式なので、写真のようにしてみました。
また、組立説明書には車体後部にも、箱を組み立てて取り付けるように描かれていました。この箱にプラパーツとエッチングパーツで組み立てる電話線リールをオプションで取り付けるようになっていますが、実車の写真でこの箱が写っている写真を見つけられなかったのでオミットしました。

車体前方左右に取り付けるバックミラーのパーツは、そのままだと折りたたんだ状態になります。組立説明書にも描いてありますが、展開状態にする場合は加工が必要です。

砲塔から伸びている2本の細いアンテナのパーツは用意されていないので、真鍮線をカットして取り付けました。

塗装・デカール
デカールは5種が用意されています。
1 ベルギー陸軍 ダークオリーブドラブ
2 英国陸軍 国連軍塗装 ホワイト
3 英国陸軍 NATO塗装 ダークグリーン/ブラック
4 英国陸軍 デザート塗装 イエローFS33531
5 ベルギー陸軍 国連軍塗装 ホワイト

今回、3番目の英国陸軍NATO塗装のダークグリーンにブラックのストライプが入ったものを選びました。キットの塗装図は、前後左右と上面の5方向からストライプとマーキングを表示しているのですが、各図を見ていくとストライプの位置のつじつまが合わないところがあります。実車の写真が見つからなかったので、ストライプのパターンは推定というか適当です。
迷彩のグリーンは、タミヤのラッカー塗料LP58 NATOグリーンをビン生で塗ってみました。












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