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特集 英国車 クラシックカーから現代まで

ジャガーMkⅡ (タミヤ 1/24)

  by アールツーMt.



 今でも街中でたまに見かける光岡のビュートはレトロな洒落たデザインが異彩を放っています。
「ジャガーMkⅡをオマージュした」と紹介されていましたが、もとのジャガーMkⅡをよく知らなかったので、どのようなクルマであったのか、何が(オマージュされるほど)すごかったのか少しばかり興味があったので、おもちゃ屋さんの店頭でタミヤのキットを見たときに作ってみたいとの想いが急速にわき上がり購入したことを今でもよく覚えています。



キットはエンジンやルームやキャビン、シャシー部もリアルに再現されています。
ほぼ素組みですが、1/24スケールのキットの大半は、プラグコードが再現されておらず、ボンネットを開けたときの素っ気なさに物足りなさを感じていますので、できるだけプラグコードやバッテリコード・リレーヒューズ周りのごちゃごちゃした配線をそれっぽく再現するようにしており、今回もプラグコードを追加しています。



3.8リットル直6エンジン(しかもこの時代にDOHC!)は大きく、エンジンルームいっぱいに置かれています。実車のエンジンルーム画像をインターネットで確認してプラグ位置を決めピンバイスで0.4mm穴を開け0.35φ黒コードを配線しました。一番の難所は6本のプラグコードとイグニッションコイルからの配線が集まるディストリビュータの配線穴開けと線の差し込みです。



 塗装は、エアブラシを持っていませんので、ボディは市販の缶スプレー、細部やシャシー周りはタミヤのエナメル塗料を筆塗りで行っています。
ボディカラーについては、英国車といえばブリティッシュグリーンが定番ですが、ちょっと抗いたくてほかの色がないかといろいろ思案したあげく、第二次大戦中の軍用車っぽくクレオスのネイビーブルーにしてしまいました。ちょっと地味過ぎですが、クロームメッキのバンパーやモールが引き立ったのではないかと思っています。 



 メッシュホイールは単品で成形されておりよくできています。
メタルインレットが付属しており、エンブレムやボディの飾りなどきれいに仕上がります。しかし難点として意外に剛性があり、ボディサイドの曲面に貼ったインレットは後で剥がれて浮いてしまいました。貼る前に曲面に合わせて曲げグセをつけておく必要があったようです。



 また、窓枠は他のクロームメッキパーツに負けないようにミラーフィニッシュをがんばって貼りましたが、サイドウインドウはもともと窓の凸部と窓枠のクリアランスがほとんどなくぴったりだったところにミラーフィニッシュを貼ったので窓枠の幅が広がり窓のはめ込みができずすきまができてしまいました。その影響もあってか、ダッシュボードとボンネットの嵌め合わせもすきまができてボンネットの開閉時にボンネットがとれてしまってはめるのに苦労したりしています。



ダッシュボードの模様はすべてデカールで再現されています。タミヤさんのデカールが精度がよくぴったり合わせられるので柔軟剤をうまく使って貼り付け面に馴染ませられればきれいに仕上がります。



まとめ
この時代の優美なボディーライン(特にキャビンからリアにつながる柔らかなライン)は現代のクルマにはなかなかないすばらしいデザインだと思います。
これらを手元にいつでも眺められるのが模型のいいところです。
また、ジャガーMkⅡを作ってみて、光岡ビュートの完成度に改めて敬服する次第です。
マーチベースの車台をよくもあそこまでジャガーに似せた(しかも量産!していた)と思います。




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