Home  > グロスター・ミーティア F.8 (MPM 1/72)> 特集 英国現用機、民間機>2023年9月号

特集 英国現用機、民間機

   グロスター・ミーティア F.8  (MPM 1/72)

  by 入江健次



 朝鮮戦争は史上初めてのジェット航空戦が行われましたが、国連軍として参戦していたオーストラリア空軍は当初はP-51で北朝鮮のヤクやイリューシンと戦っていました。ミグ15の登場しにより、当然ジェットに機材替えを図ったのですが、米国から数の問題でF-86が回してもらえなかったのです。そこで、英国から、このロールスロイスエンジン双発のグロスター・ミーティアF.8を導入して、ミグに対抗しようとしたのですが、すぐに太刀打ちできないと判断、地上攻撃専門で戦ったそうです。F-86よりも高高度性能が優れ、後退翼の高速で、ソ連人パイロットが操縦するミグにイギリスの初のジェット戦闘機では勝ち目は無かったのでしょうが、何機かミグも落としたようです。オーストラリア人のガッツでしょうか。
そんな、オーストラリア空軍第77飛行隊のミーティアF.8を作ってみました。



ミーティアのキットは、現在はエアフィックスからもF.8は発売されておりますが、私は以前にフロッグのキットを改造しており、テールで悩んでたところ、MPMから発売されたので秋葉原のイエローサブマリンで予約して購入したことを覚えています。その頃5,000円以上でずいぶん高かったですが、エッチングのシートベルト、メーターパネル。レジンのシート、ダッシュパネルそしてロケット弾とパイロンが含まれており今のキットと比べると普通かもしれません。



部品は簡易インジェクションとは思えないかっちりしたもので、この間作ったKi-64と同じMPMとは思えない進歩でした。キャノピーもインジェクションでとても透明度も高いものでした。
唯一の欠点はすべての翼の後端がもったりしていて薄く削る必要がありました。



厄介だったのが、地上攻撃機の特徴として、8発ついているロケット弾で、本体がレジンで、フィンがエッチングで取付の為の治具もありましたが、私には無理でした。あきらめて細いプラ棒とプラバンで作りました。



実機の塗装はシルバー塗装の様で楽です。クレオスのシルバーとスーパークリアを混ぜてエアブラシで噴いて、デカール貼ってから軽くクリアーでコーティング、デカールは発色、厚みも良好で、長期在庫していたにも関わらず楽に貼れました。最後にタミヤエナメルで墨入れして完成です。



ウナギのお化けと言えば、P-38かミーティアかと思いますが、当初、間延びした格好悪い機体だと思っていましたが、出来上がるとなかなか魅力的なたたずまいです。夏はやはりウナギですね。




  Home>グロスター・ミーティア F.8 (MPM 1/72)> 特集 英国現用機、民間機>2023年9月号
Vol.181 2023 September.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE