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特集 英国大戦機

温故知新シリーズ 第71弾

スピットファイアMk-Ⅰ(レベル1/32)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは英国大戦機特集ということでレベル1/32のスピットファイアMk-Ⅰを取り上げさせていただきます。



 1967年にレベルからP-40E,メッサーシュミットBf-109Fとともに発売され、大型キットの利点を活かしてエンジン内蔵、当時としては詳細なコックピットなどが見せ場でしたが、何と言っても素晴らしいのはその表面モールドです。凸リベットと凹みリベットの使い分けやネジの表現など今日の目で見ても惚れ惚れいたします。残念ながらこれ以降の製品ではこの素晴らしいモールドではなくなってしまうのですが・・・。ボックスアートも素晴らしくこれ欲しさにキットを購入したようなものです。現在ではこのスケールでもタミヤやドイツレベルからも素晴らしいキットが発売されているので今回も基本素組で仕上げました。



 まずはエンジンから組み立てます。排気管含めて7パーツと極めてシンプルですが銀とブラックなどで適当に塗り上げます。次にコクピットはMr.カラーの英軍機内部色グレーグリーンで塗り、細部は適当に黒、銀、赤などで色付けしました。計器盤はジャーマングレーで全体を塗ったらメーター部分をグロスブラックにし、計器の針は銀でドライブラシをかけました。照準器、操縦桿、フットペダルを接着したら胴体右側へ固定します。防火壁、バルクヘッドも固定します。



 パイロットを乗せることにしたのですが出来はイマイチなのでここだけエアロボーナスのスピットファイア・パイロット(座席付)を使用させていただきました。これで大幅に見栄えは良くなりました。尾輪とラダーを組み立ててこれを右側胴体へ組み込んだら左右の胴体を接着します。多少変形したりしているのでゴムできつく巻いてしっかりと接着し、乾燥させます。段差は下面に出るよう調整しながら行いました。



 左右の水平尾翼に昇降舵挟み込んだら胴体へ接着します。主脚とタイヤを塗装後組み立てます。エルロンも上下分割になっているので接着。主翼下面に組み立てた主脚とエルロンを組み込みます。主脚は脚柱の上部が主翼上面と緩衝するので上部を削って調整しました。上下の主翼を接着し、十分乾燥させます。機銃部分に穴が開いていなかったのでピンバイスで開口しておきました。主翼と胴体の羽目合わせはかなりきつくて入らないので主翼の前後接合面を削り込んで調整。上部の接合部はぴったりと合いパテ処理は必要ありませんでした。キャノピーは三分割で真ん中部分がスライドして開く用になっていますが、今回パイロットが左腕を上げた状態ですので開状態で固定しました。前後のキャノピーは隙間が生じるので接合部に木工用ボンドを注入して乾燥後透明になったところで水を含ませた綿棒で余分なところを拭き取っておきます。



これで基本形は出来上がりましたので全体塗装に入ります。いつものようにミスターカラーを筆塗りで仕上げました。上面のダークグリーンとダークアース、下面のスカイは英国機特色セットを使用。この素晴らしいモールドを消さないようかなり薄めた塗料で3回塗りで仕上げました。迷彩の境目は二色を混色したものでボカシを表現しました。退色表現としてかなり薄めたダークイエローでドライブラシをかけてみました。最後にタミヤのスミ入れブラックでウォッシングしました。デカールはひび割れて使い物にはなりませんでしたのでストックしてあったスーパースケールを使用。乾燥後に水性トップコートのセミフラットを一吹きし艶を統一しました。最後にススの表現で排気管から後方と機銃部を汚してみました。



プロペラとスピナーを組み込み、アンテナ柱、航法灯、ピトー管、バックミラー、キャノピー中央を接着して完成です。なかなかいい感じに仕上がりました。わたし的にはこれで十分満足できました。ではまた。





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