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誌上個展
 イギリス初期ジェット機シリーズ その5 

吸 血 鬼 三 兄 弟

  by Nobunaga


1、デハビランドバンパイアFB.5(サイバーホビー1/72)
2、デハビランドDH-112 ヴェノムNF-3(サイバーホビー1/72)
3、デハビランドシーヴェノム(TOKO1/72)

1、デハビランドバンパイアFB.5



 バンパイアはミーティアに次ぐ2番目のジェット戦闘機です。ジェット噴出のロ  スを防ぐため胴体を切り詰め噴流を避けるため2本のテイルブームで尾翼を構成しています。Mk.5から爆弾やロケット弾を搭載できる戦闘(F)爆撃機(B)になりました。
 バンパイアは輸出にも成功します。当時すぐに配備できるジェット戦闘機を作っ ているのはイギリス、アメリカ、フランス、ソ連くらいしかなかったので安価で性能もそこそこなイギリス機が選ばれたのでしょう。日本でも1機購入しました。
 サイバーホビーのキットは小さくても精密感がありすぐに出来上がるのは嬉しい ことです。






2、デハビランドDH-112 ヴェノムNF-3


 バンパイアの改良型であるが新エンジンの搭載、主翼前縁を後退翼とするなど全  く新しいジェット機に生まれ変わりました。並列複座型はレーダーを搭載して夜間戦闘機となりました。イギリス以外の国で採用したのはスエーデンだけでした。
 キットのパーツは同社のシーベノムと共通で「ペンギンの尻尾」を切り落として付け替えるという手間がかかります。エンジンパーツも同梱されていて作例では閉じていますが背面のカバーを開けるとエンジンが見えるようになっています。



エナメルの茶でメリハリを付けたが拭き取れなくて汚くなってしまいました。





3、デハビランド シーヴェノム


 かなり古いキットです。各パーツはその時代にふさわしくおおらかな出来でエッジ部分を削ったり整形したりと手間がかかりました。お楽しみのジョイフルキットですね。
 イギリス海軍ではDH-112の主翼や脚の構造を強化して折りたたみ翼としました。アレスティングフックの収納のためにジェット噴射口のカバーを延長したのはペンギンの尻尾のようでちょっとユーモラスです。
 作例の機体はスエズ戦争では空母アルビオンから出撃しました。


主翼後縁のデカールはシルバリングが出てしまいました。尾翼のエナメル茶は拭いても拭いても取れません。汚くなりました。




*スエズ戦争(昔はスエズ動乱と言いました)とは1956年7月にエジプトのナー セル大統領がスエズ運河の国有化宣言をしたことからエジプトとイスラエル、フランス、イギリス連合が戦った戦争です。アメリカとソ連はそれぞれの自国の都合で介入しませんでした。国連の仲介で終結しましたが結果は軍事的にはかないませんでしたが政治的にはエジプトの勝利でした。この戦争ではイギリスの戦闘機はエジプトに売却したバンパイアなどと交戦しました。

詳しく知りたい方はウイキなどで調べてください。



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