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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作

  フォッカーDr.1(1/32フルスクラッチ紙模型)

  by TOSHI

WW1のドイツ戦闘機「フォッカーDr.1」の1/32模型を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。コピー用紙以外に副資材としてステンレス針金、アルミ線、木綿糸を使っています。9月号のソッピースキャメルと同様の外皮無しの骨格模型で仕上げました。





 実機は鋼管溶接構造ですので120gsmのコピー用紙を巻いた0.55mmのステンレス針金を組んで胴体の骨組みを作ります。簡単な治具を作って歪まないようにしています。接点を木綿糸で縛って仮止めし、フレームの位置関係を調整しながら接着して組んでいきます。



 胴体内の造作と張り線、操縦索を張っていきます。実機同様張線を施すことで捩りに強くなります。内部構造の不明な個所は想像を交えて作っていますので資料性は?ですので悪しからず。



 0.9mmのステンレス針金で主桁を補強して翼のリブを配置していきます。リブを固定出来たら余分な外被部分を切り離しています。主桁を箱組することで更に剛性がアップします。



 車輪のスポークはいつものようにボンドで固めた木綿糸を張っています。外側の翼間支柱は中央翼を貫通させています。



 最小限の張線で主翼の剛性が保たれるのは優れた設計ですね。



 プロペラは厚手のコピー用紙を積層して削り出しています。







  これでフォッカーの単葉、複葉、三葉機が揃いました。
100年以上前のフォッカーの技術の変遷が窺えて興味深いです。いつもながら金属やプラスチックの精密感には到底及びませんが統一感ある粗さで紙ならではの表現が出来ればと思っています。これで1/32紙模型が28作完成し、当初の目標の30作達成が見えてきました。


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