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 トリケラトプス情景セット (タミヤ1/35)

by クラキン

 最近、恐竜キットに嵌まっています。
今回はタミヤ1/35のトリケラトプス情景セットです。



【トリケラトプスについて】
  中生代後期白亜紀に現在の北米大陸に生息した植物食恐竜です。
イグアノドンやパキケファロサウルス、ステゴサウルスなどと同じ鳥盤目で、その中の角竜下目>ケラトプス科の最大種で、体長9メートルにもなりました。
6500万年前の恐竜大絶滅まで生息していました。
トリケラトプスという名は「三本の角を持つ顔」という意味のギリシャ語からきています。



【キットについて】
 1980年代に恐竜に関する研究が大きく進歩し、それまでの大きくて鈍重な爬虫類というイメージが払拭され、1993年の映画ジュラシックパークの公開で新しい恐竜像が一般に知られるようになりました。
タミヤの1/35恐竜シリーズも映画ジュラシックパーク以前の古い解釈のデザインの物と、ジュラシックパーク以降の新解釈に基づくデザインの物がありますが、今回のキットは新解釈版の2番目のキットで1994年の発売です。
新橋のタミヤファクトリーで衝動買いしました。

箱絵


 キットにはトリケラトプス1体と小型肉食恐竜のベロキラプトルが2体、シュロや倒木、岩などあしらった巾30cm、奥行き16cmくらいの大きさの情景ベースと池の中に配置する魚が大中小全部で5尾、カエルが1匹、大きさ比較のための探検家(つまり現生人類!)のフィギュアが入っています。
トリケラトプス本体は10個くらいのパーツで構成されていて、身体全体の皮膚や口、目、爪などの細部もリアルなモールドで、パーツの合いも良好です。
新解釈デザインなので尻尾は短めで引き摺らずにほぼ水平に持ち上げています。

トリケラトプス本体


ベロキラプトル・小物


情景ベース・葉っぱ・インスト


【製作について】
 情景ベースに若干手を加えた以外は素組みです。
情景ベースの付属品の内、魚5尾とカエル1匹と探検家は特に必要性を感じなかったので不採用としました。
探検家のフィギュアは出来が良いので、今後何かに流用できそうです。
製作期間10日、正味製作日数は6日程度です。

<トリケラトプス本体>
  どんな色にするか、かなり迷いましたが、ジオラマベースが茶色と緑色メインなので、メリハリを付けるためにブルーグレーとグリーンブラウンのツートーンにしました。
角と爪は肌色と白を混ぜた象牙色のような色で塗りました。
身体全体はエアブラシ塗装で、爪や角、目などの細部は筆塗りです。
一通りの塗装が終った後、ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンとグランドブラウンでウォシングしました。
更にダークイエローとミドルストーンで要所にドライブラシを掛けました。
目は水性のVICカラーで筆塗りしました。



<ベロキラプトル>
 下半分はトリケラトプスのお腹と同じ色、上半分は調色した赤茶色で塗りました。
爪はジャーマングレーで、牙はトリケラトプスの角と同じ色です。
箱絵を参考に縞模様を筆塗りしました。
最後にグランドブラウンでウォッシングし、ダークイエローでドライブラシを掛けました。
目はトリケラトプスと同様に水性VICカラーで筆塗りしました。



<情景ベース>
 土の部分はクレオスのウェザリングペーストのマッドイエローも塗りつけた後、荒目のスポンジで叩いて乾燥した土を表現しました。
ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンも少し載せています。
草というか苔というか・・木工用ボンドを水で薄めた物をベースに塗りつけ、ジオラマ用の草素材を振りかけて定着させました。
単調にならないよう部分的に色や粒度の違う物をアレンジしました。
岩はグレー系とブラウン系の2色を使い、それぞれウェザリングカラーのグランドブラウンとマルチブラックでウォシングし、適当にドライブラシで仕上げました。
立ち枯れの木はタンで全体を塗った後、グレイッシュブラウンでウォシングし、下半分を油彩のグリーングレーでフィルタリングしました。
先端の折れた断面はグランドブラウンで墨入れしました。
根本付近は苔むした感じにしています。
倒木はウッドブラウンで塗った後、グランドブラウンでウォシングし、適当にドライブラシを掛けています。
朝の散歩で拾ってきた本物の小石と枯れ枝を追加で配置しました。



 池の水面はキットのクリア板だけではノッペリして水の感じがしないので、ラッカークリアを筆で適当に載せてさざ波のような感じを出しました。
 銘板プレートは枠と下半分の文字はラッカーシルバー、上半分の「トリケラトプス」の文字はラッカーブラスです。
プレートの凹んだ部分はエナメルブラックで塗り、乾燥後にエナメルシンナーで文字部分だけ拭取りました。





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