Home  > NORTHLOP GRUMMAN B-2 SPIRIT (REVELL 1/144) > 特集 アメリカ空軍機、民間機>2023年11月号

特集 アメリカ空軍機、民間機

 NORTHLOP GRUMMAN B-2 SPIRIT (REVELL 1/144)

by 五六式(TYPE-56)



 アメリカ空軍で現役バリバリのB-2を作りました。

<実機について>
 同質量の価格が金よりも高価だと言われる戦略爆撃機B-2は,ステルス性を高めるため,全翼機という形態を選択した。(実用全翼機を開発することは,ノースロップ社の創業者,ジャック・ノースロップの夢であった。)
原型機の初飛行は,1989年で,部隊配備は,1997,生産数は,21機で,うち,1機は,機体を制御するために使われるセンサーの不調により墜落し,失われている。

<キットについて>


 もともとは,1991年にモノグラムから発売されたスナップキットでしたが,レベルからも,(おそらく,一部ランナーを入れ替えて)組み立てキットとして1992年に発売されています。今回製作したのは,レベル版ですが,スナップキットの名残があるものの,接着しないと 取りつけられない部品がいくらかあります。

<製作>
 パーツ数が少ないのであっという間に仕上がるのかと思っていたら・・・汗・・・。もともとがスナップキットなので,あらゆるところががたがた・・・。はめ合わせの調整や部品と部品の隙間の処理などで一ヶ月間もだえ苦しむことになりました。←スナップキットだということに気づいたのは,完成してからでした・・・涙・・・。

① 風防は,はまりません。プラスチックの弾性で押し込んでもやがて押し出されてきます。

 隙間を溶きパテで埋めて,ガラスのところは,後からスモークを塗りました。

② コクピットは,要接着。

③ コクピットの床の裏側は,前脚庫になっているので組み込む前に塗装しておくとよいでしょう。

④ 上下合わせの本体は,プラスチックの弾性ではめ込んでも接着してもじわじわと押し出されてきます。がっちり接着しても一晩経つと段差ができました。一応,翼の前縁のスラットのところが分割線なので接着できたらよしとしました。

赤丸 溝ができるのでなめらかに整形

青丸 筆が届かなくなるのであらかじめつや消し黒で塗装

緑丸 外翼との間の段差をなめらかになるよう整形

黄丸 ここのぎざぎざモールドは,デカールがあるので削り落としてもよい

⑤ エンジンナセルと本体との継ぎ目はかなり目立つ溝になります。B-2は,ステルス機なのでなめらかな曲面になるように継ぎ目をパテで埋めました。ナセル上面のぎざぎざのモールドを残そうと苦闘しましたが,その部分に貼るデカールがあることに後から気づきました。それまでの苦労は,全く無駄なもので,速攻で削り取りました。

 インテークもエキゾーストも組み立て後は筆が入りにくいので事前につや消し黒で塗っておくことをおすすめします。


  ⑥ 本体と外翼は,接着せずとも,押し込むと外れなくなる設計になっています。仮組みしてみると継ぎ目が大きく開くことが分かったのでストッパーになっているところを切り離して普通に接着しました。

⑦ 本体と外翼の継ぎ目も,なめらかにつながるようにパテを使った整形が必要です。ここは,かなり分厚くパテを持ってやらないと面がなめらかにつながりませんでした。面がつながったところでパネルラインを復活させます。パネルラインは,細いところは凸モールドになっていますが,復活に手間取るのでカッターで筋彫りにしました・・・うっ・・・違和感が・・・。 


   ステーに当て木しています。

⑧ 前脚,主脚ともに塗装後は取り付け穴に入らなくなってしまう(スナップキットなのではめ合わせがぎりぎりの寸法になっています。)ので塗装後も仮組みが必要です。前脚の部品は,華奢なので無理をすると折れてしまいます。五六式は,ステーの部分を折ってしまったので細切りのプラ板を当て木にして修繕しました。 

 脚部は,はまりにくかったら接着部の削り合わせをすること

 無理をして押し込むことは厳禁です。

⑨ 塗装図を見てもデカールを貼る位置がさっぱり分かりません。箱絵やWikiの写真が参考になります。五六式的には,機体の左側の4番のデカールからスタートすることをおすすめします。デカールの後端の部分がキットのモールドをもとに位置決めできるからです。デカール自体は,フィルムが丈夫で糊もよく効き,曲面にもよく馴染む優れものでした。


<完成>

 これでも外翼と本体のつなぎ目が微妙にひずんでいます。でも,B-2に一生を捧げるわけにはいかないので妥協、妥協。


   爆弾倉には,何やら危ないものが・・・。

 主脚は,四輪ボギー式で全部接地させるのはかなり難しいです。←飛び出ているタイヤを削ってしまえばなんくるないさ〜。


 一番手前の逆くの字型のラインがキットのモールドと一致します。これを基準にしてラインをつないでいけます。デカールは貼りやすく(表面にクリアがけしてから貼ったのがよかったのかもしれません。),貼り付ける際に破れることも糊が足りずに剥がれることもありませんでした。


 3機のB-2が,日本政府の依頼により,東京に上陸した巨大生物をパイルバンカーで攻撃、深手を負わせることに成功するも,二次攻撃の際に,巨大生物の発するビームによって全機が撃墜されてしまう。


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