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特集 アメリカ艦船 SHIP

 USS グリーンヴィル SSN-772(ホビーボス 1/350)

by 平針みなみ HIRABARI Minami



 グリーンヴィルは、ロサンゼルス級原子力潜水艦62隻のうちの61番艦で、フライトⅢといわれるグループの艦。フライトⅢは、フライトⅡから装備されたVLSを引き続き装備し、潜舵がセイル(司令塔)から艦首に移動するなどしており、改ロサンゼルス級と呼ばれることもある。


ホビーボスのこのキットは、2012年にUSS ロサンゼルス級 SSN-688/VLS/688I (3 in 1)とともに出されたもの。そちらのキットには「ロサンゼルス」ではなく「ロサンゼルス級」と書かれていますが、最初のフライトⅠとVLS搭載の改良型のフライトⅡ、フライトⅢの688Iの3種のコンバーチブルとのことです。

このグリーンヴィルのキットは、箱絵に見えているようにドライ・デッキ・シェルター搭載状態にできます。


パーツ数は少なく、組み立ては簡単。ドライ・デッキ・シェルターのパーツが付いているのが珍しく、シンプルな形状の船体のアクセントにもなっています。

セイルトップは2種類のパーツが用意され、潜望鏡、シュノーケル、センサー類を収納状態にするか、飛び出ている状態にするか選択できます。

スクリューやネームプレートなど4種類のパーツがエッチングで用意されています。薄手の板なので、ネームプレートを切り離す際に曲げてしまいました。平らなもので押さえながら切り離すべきでした。なお、スクリューはプラパーツも用意されているのでそちらを使用しました。



塗装
キットの塗装図のように、上面ブラック、下面レッド、ただし艦首と艦尾は上下ともブラック、に塗り分けました。
なお、ネットでみかけたロサンゼルス級の塗装図にはブラック/レッドの塗り分けラインがずっと上の方、喫水線のあたりで分けているものもあれば、上半分がブラックのみではなくブラックからダークグレーを経て下半分のレッドに至るようにしているものなどがありました。

塗装・カラーのイメージとしては、呉の海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」で屋外展示してある「あきしお」を参考にしました。

セイル(司令塔)から横に飛び出ている板状のものが潜舵。





デカールはグリーンヴィル1艦分のみ。
セイル(司令塔)の横に「772」というナンバーを貼るようになっていますが、実艦でナンバーが書かれているものを見たことがありません。一旦デカールを貼って写真を撮ったうえで、剥がしてしまいました。

メーカーのホビーボスが、ロサンゼルス級62隻の内、ネームシップのロサンゼルスはともかく、なぜ61番艦のグリーンヴィルを出したのかよくわからないです。



グリーンヴィルの事故(ウィキペディアをもとに)
・2001年2月9日 ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高等学校の訓練船「えひめ丸」に衝突し沈没させた。35名の乗員・実習生のうち9名(うち高校生4名)が行方不明となった。
・2001年8月27日 サイパン島のドックに入港を試みた際、接触事故(何に接触したかは不明)で舵・船外機・船体下部を損傷。
・2002年1月27日 オマーンの沖合でオースティン級ドック型輸送揚陸艦「オグデン」と衝突し燃料が流出したが両艦は自力航行できた。


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