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特集 アメリカ空軍機、民間機

F-102A デルタダガー、F-106A デルタダート
 (ハセガワ 1/72)

  by 老人とプラモ

 1950年代の冷戦期、当時最高の航空技術・情報技術を注ぎ込んで米国本土の防空システムが構想されますが、その際に迎撃機として開発されたのがF-102戦闘機です。しかしこのF-102は最大速度、上昇力の面で性能不十分と判定され その改良型が新たな呼称で開発されることになりました。これがF-106です。F-106は初飛行(1956年12月)後も速度、上昇力の目標達成に苦心するのですがエアインテークの流入量を増やす設計変更が、開発停滞の突破口となり、何とか防空システムを担う戦闘機としての実用化に漕ぎつけたようです。F-102とF-106の開発物語は エンジンの推力から計算したはずの性能を機体が実現できるための必要条件 の探究物語ですね。

 ハセガワのF-102、106のキットは初出が約50年前と言われています。F-106は今でも十分通用するキットとしてカタログ上でも現役です。F-102の入手は残念ながら中古品をさがすことになります。それ故にF-102は古~いデカールが製作中で破れたり、貼った後でも一部が剥離したりしてみっともない状態ですがお許し願います。両機とも実機が大型で1/72の完成品は30cm近くとなりデカいです。胴体扉は「閉」で工作がラクな方を選択しています。









 ジェット機のプラモには各部の小デカールは ある程度必要と思いますが、正直いってニガテです。 




 ジェット機のプラモ共通の課題として薄い主翼の(場合によっては胴体も)モールド部品自体が捩じれていることが多く、翼の取り付けは正面図とニラメッコが必須です。また、デルタ翼機は離着陸時の失速特性の調整のために前端や後端に捩じり下げを施していますが、完成した両機を後方から見るとちゃんと主翼の捩じり下げが表現されています。



 斜め上からの写真は背景が黒なので機種の輪郭が判りにくいですがダガー・ダートのイカ兄弟です。


 北西から大型機来襲、緊急発進! と言う状況が起こらなくて良かった、これからも起こりませんように。


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