Home  > P-47Dサンダーボルト (オオタキ 1/48)> 特集 アメリカ陸軍機、民間機>2023年12月号

特集 アメリカ陸軍機、民間機

温故知新シリーズ 第72弾

P-47Dサンダーボルト (オオタキ 1/48)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはオオタキのP-47Dサンダーボルトを取り上げさせていただきます。1970年代半ば頃に発売され、当時私も一度作製したことがありました。この当時のオオタキはきれいなスジボリでフォッケ、メッサー、ヘルキャットなどを発売し、マニアにも歓迎されておりました。この当時はモノグラムのサンダーボルトはバブルトップだけでしたのでオオタキのレザーバックは良い選択だと思いました。今でもマイクロエースから安価な値段で発売されていますね。



 それでは作っていきましょう。まずはお約束のコクピットから床版、バルクヘッド、フットペダル、計器盤、照準器、座席、左右のパネルで構成されています。現在の基準で見るともう少し手を加えたいところですがそのままとしました。
塗装して組み上げたなら胴体に組込、左右の胴体を接合します。接合精度は問題なく接合面はペーパー処理だけでOKでした。 



水平尾翼を取り付けたら、主翼の組み立てに入ります。左右別々の上翼と下翼を接着したら別部品になっている機銃部を接着しますがここは隙間が生じるので溶きパテ処理を行いました。主翼と胴体の接合部にも結構な隙間が生じるのでプラ板を挟んで調整しました。
エンジン部分もそれらしく塗装してカウリングに取り付けておきます。防弾ガラスを接着したらキャノピーを胴体にはめ込みますが胴体側に隙間ができるので木工用ボンドを流し込み乾燥して透明になったところで水を含ませた綿棒で余分なところを拭き取っておきます。



 これで全体塗装に入ります。ヨーロッパ戦線のサンダーボルトと言えば第8空軍第56戦闘大隊いわゆるゼムケのウルフパックが有名ですね。そこでスーパースケールデカールからこの大隊をチョイスいたしました。初期の赤い縁取りの国籍マークでIn The MoodとPowers Girlのネームがついた2機分を用意されてました。女性のイラストがIn The Moodは左側に、Powers Girlは右側にのみあったので今回は一粒で二度美味しいグリコ作戦と名付けて左右で違う機体のマーキングにすることにしました。



 いつも通りにMr.カラーを使用して筆塗りで仕上げました。上面12番オリーブドラブ、下面13番ニュートラルグレー、機種と垂直尾翼には62番フラットホワイトを使用しました。デカールの説明書によれば両機とも水平尾翼に白のストライプはこの時期なかったとあるのでその通りにしました。退色表現として上面にはカーキ、下面にはダークイエローをドライブラシした後全体にタミヤのスミ入れブラックで軽くウォッシングしました。デカールを貼ってよく乾燥させたら塗装仕上げて組み立て済みの脚関係やプロペラ、アンテナ、ピトー管を取り付けます。



このキットには何故か増槽が用意されておらず爆弾のみなのが残念ですね。実機写真では翼下のパイロン取り付けてなかったので今回はなしとしました。これにて完成です。右と左で違うマーキングですが同時期の機体なのであまり違和感はありませんね。それではまた。(追伸:撮影時にキャノピーにバックミラーをつけ忘れているのを発見。撮影後にとりつけました)




  Home>P-47Dサンダーボルト (オオタキ 1/48)> 特集 アメリカ陸軍機、民間機>2023年12月号
Vol.184 2023 December.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE