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誌上個展
 イギリス初期ジェット機シリーズ その7

ウエストランド ワイバーン(トランペッター1/48)

  by Nobunaga

苦心惨憺この年月は一体なんだったのか。



 ワイバーンの開発が始まったのが1943年で初飛行は1946年12月でエンジンを取っ替え引っ替え結局はターボプロップのパイソン搭載となり1954年に空母での運用が開始されたが問題多数発生すぐには飛べなくってあちこちいじくって何とか運用開始できるまでになった。粘りに粘って実用化にこぎつけたのだからイギリス人は偉い!
 1958年4月に最後の部隊が解体。その間1956年のスエズ戦争で実戦に投入され9機が地上攻撃にかかったが2機が撃墜されたと言う。初飛行から部隊解体までの15年間の努力は124機の生産に実ったのだ。


 トランペッターのキットは合いも良くリベットも打ってあって作り易いです。偵察用カメラまでパーツ化されているのは嬉しいですが丸窓の透明プラのガラスのはめ込みは苦労しました。取り付けると機体から飛び出してしまうのでガリガリと削りペーパー4種類でヤスってコンパウンドで磨いて機体表面と均一にしました。主翼折り畳みでなく伸展状態にするには強度が不足なので径1ミリむくの真鍮線を仕込んで固定しました。デカールは台紙から剥がすのは問題なしですが雑に扱うと破れてしまいます。ご注意を。



魚雷とロケット弾満載のダイナミックなアングル。contra-rotaringu purops(二重反転プロペラ)のギミックは面白がっていじくってたらゆるゆるになってしまいました。
モーターを入れると迫力ありそうです。



蛇の目のラウンデルと黄色と黒の帯はデカールを使わず塗装仕上げです。ロケット弾の羽の取り付けと色塗りは面倒です。



巨大な垂直尾翼と安定板は技術者の苦労が偲ばれます。キットではラダーの後縁の厚みが1ミリもあるので削って薄くしました。







射出座席の頭の部分にシマシマの輪っか(名前がわかりません)を付けました。


参考資料:酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」、他インターネットによる実機写真、作例等


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