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誌上個展

 シマフクロウ (フルスクラッチ 1/7)

by ぷうさん



 材料 ・心材:針金 ・本体:土粘土 プラ材(ランナー) プラ版(薄いプラ製容器)

製作
1 スケッチ インターネットや写真集など集められそうな資料を集めシマフクロウの姿をとらえようとしたが、特に足の部分がどういう状態なのかがふさふさの毛のために分かりにくく、模型原寸のスケッチでもあいまいになったため出来上がりもそれ相応のものになった。スケッチ段階で骨格まで想像できるほど丁寧に描くべきと感じた。



2 心材製作 シマフクロウの狩りは動画で見ると他の猛禽のように鳥類らしく飛びかかるのではなく、なにかケンケンパーのパーのようなほとんど無駄な動きのない静かなものなのだが、ちょうどその着地した時をモデル化した。立ち姿なので爪は省力できないと思い、針金の心材を使い2本づつ向かい合う爪を再現し、それに合わせて全身も針金で心材を作りエポキシ樹脂で爪部分と接着した。針金は加工しやすそうに見えて細かな曲げなど意外に難しく、全身はプラ材を使うべきであった。

3 本体製作 羽の先は簡単に加工できる豆腐の容器を心材にし、くちばしは太めのランナー、眼球は透明のランナーで作った。心材が少々柔らかいものでも粘土を盛り付けていくと造型でき羽の薄さをある程度再現できた。しかし外形だけ整えて羽を作ったので、塗装段階で1枚1枚の羽根を意識して成形するべきだと感じこのへんもスケッチの甘さがでた。



4 塗装 たたいて石のようになれば塗装開始。ただし粘土の剥離を防ぐため同じところは続けて塗らない、30秒ほど空けて塗る。



おわりに 
街にいて身近かな鳥を見ているとさぞ住みにくいこととと思う。ツバメさえ減少傾向にあるという。しかし庭に巣箱を設置し、数年間使用されなかったものの、この春ふと思いたち巣箱の屋根に米ぬかをまくと数時間後にはシジュウカラの入口から中を物色する姿が見られ、その後巣ごしらえらしき行動やつがいの出入りする様子(これはどちらが先か分からなかった)、そのあとヒナの弱弱しい鳴き声とともに2羽が立ち代わりえさを運ぶ様子が(最盛期には2,3分に一度)みられ、ある朝突然いなくなり巣立ったことがわかるなど、野鳥のたくましさを感じられもする。家の周り(兵庫県南部)でコウノトリもよく見かけるようになった。環境さえ整えば野鳥との共存は可能なのだと思う。なにより身近な隣人が多くいるのは楽しい。


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