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特集 米国海軍機

ヴォートF4U-1Aコルセア (プロペラアクション)
(タミヤ 1/48)

  by 老人とプラモ

 F4Uコルセアは P&W社のR‐2800という二千馬力超えのエンジンと約4mの大径プロペラを組み合わせて 大推進力でガンガン引っ張る大型の艦上戦闘機です。その外観上の最大特徴は逆ガルの主翼です。逆ガル翼の採用によって、大直径のプロペラと地面のクリアランスを短めの主脚で確保でき、さらに脚収納部の開口も小さく、機体も脚自体も頑丈な作りを実現できたとか。しかしコルセアは操縦席の位置を後ろに寄せたため前方視界が悪く、主力空母への搭載の面では すでに採用されていたグラマン社のF6Fに置き換わるのは大戦後になってしまいます。F4U-1Aは操縦席を約20cm程度高くする、尾脚を約16cm長くする、など使い勝手の問題を対策して1943年後半に登場した型です。

 プラモを眺めてもすぐに判るのは離着陸の視界の悪さです。タミヤのキットはエンジンから胴体への上部の輪郭の特徴をよく捉えていると思います。


 胴体の3色は境をボカシにすることができましたが主翼は狭い幅でのボカシを施すのを敬遠しました。


 斜め後ろから見るとなかなか優雅な大鳥のようです)。


 このキットはプロペラアクション版なのでモーターを内蔵して操縦席の下部から配線を取り出すようになっています。


 大型プロペラのお陰で後方への風も結構感じます。


 横からの光でキャノピー正面の防弾ガラスが浮き上がっています。


 視界の悪さ、大トルクの反力、失速特性など 日本では実現できたとしてもゼッタイニ採用されなかった機体と思います。それでも朝鮮戦争まで現役で使われた名機です。


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