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特集 米国 甲冑、橋、建物、鉄道、動物、恐竜など

  ジュラシックパーク T・REX (エクスプラス1/35)

by クラキン


【T・REXと映画「ジュラシックパーク」について】
私が子供の頃に図鑑で見た恐竜というのは長い尻尾を引き摺って、大きくて鈍重な冷血動物というイメージでした。正にゴジラの原型です。
映画で言えばハリーハウゼンの世界です。
それが1980年代に入ってから新しい発見や研究の結果、恐竜のイメージがドンドン変わっていきました。
それをアニマトロニクスとCGを駆使して映像化したのが、スピルバーグによって1983年に映画化された「ジュラシックパーク」でした。
大きなスクリーンの中で俊敏に動き回る知性的な恐竜を見て衝撃を受けました。
その後、このシリーズは全作観ていますが毎回新しい恐竜が登場して楽しませてくれています。


【キットについて】

エクスプラスから最近発売された1/35キットです。
1作目のジュラシックパークで度肝を抜かれたT・REX登場シーンを忠実に再現したキットです。
背景の電柵や地面を再現した展示台もセットされたジオラマ仕立てになっています。
T・REXのフォルムや皮膚のモールドなどが忠実に再現された素晴らしいキットです。
特筆すべきはマルコム博士のフィギュアで、本当によく似ていて驚きです。
パーツの分割も適切で、合いも極めて良好です。




【製作について】
組み立て自体は特に問題なくスラスラと進みます。
完全素組みです。


<T・REX本体>
パーツの合わせ目も溶きパテを流し込んで、余分な部分をラッカーシンナーを含ませた綿棒で拭取るだけでカバーできますので、その分、塗装に集中できます。
先ずはT・REXのお口の中からです。
他の現生動物と同様に口の中は「赤身の肉の色」です。
ジュラシックパークの映画や自分の口の中を見ながら、色を調合しました。
使用したのは全てMr.カラーです。
ベースは3番の赤ですが、黒、黄色、ピンク、白を少しづつ加えながら調合しました。
唾液で塗れた感じを出すために、クリアを少し塗りました。
牙はダークイエローとタンを混ぜた色を塗りました。
全部筆塗りです。
胴体は全体にMr.カラー38番のオリーブドラブⅡをエアブラシで吹きました。
出っ張った所、盛り上がった所を中心に39番ダークイエロー、44番タン、21番ミドルストーンでドライブラシを掛けていきます。
クレオスウェザリングカラーのグランドブラウンでウォッシングしました。
爪はジャーマングレーで塗りました。
目はVICカラーのウッドブラウン→フレッシュライトⅠ→ホワイトの順で塗り、最後に油性サインペンの極細で瞳を入れました。
土砂降りの雨の中の雰囲気を出すために最後に水性クリアで身体全体を光らせました。






<展示台>
コンクリート部分はジャーマングレーでシャドウを塗った後、ニュートラルグレーをこれも適度にムラになるように塗りました。
ウェザリングカラーのマルチブラックとグランドブラウンでウォシングしてあります。
地面はレッドブラウンとダークアースを適度にムラになるように吹きました。
水溜まりの部分はジャーマングレーで塗ってマスキングゾルでマスキングしています。
土砂降りの雨の中なので、雨に濡れた泥濘や水溜まりを表現するためにクリアを筆で乗せました。
パークカーのレール部分はアイアンで塗って磨いています。


<ジュラシックパークのプレート>
黄色部分の下地としてピンクを塗った上に黄色をエアブラシで上塗り。
円の中の黒の部分、文字の背景部分以外をセミグロスブラックで筆塗り。
ここまでは全てラッカー塗料です。
次に文字以外の赤の部分をエナメル塗料の赤で筆塗り。
乾燥後、はみ出した部分をエナメルシンナーで拭取り。
文字部分をラッカーの白で筆塗り。
文字背景の黒帯をエナメル塗料の黒で筆塗り。
文字の中央の細い赤をエナメル塗料で墨入れの要領で筆塗り。
黒と赤のはみ出した部分をエナメルシンナーで拭取り。
最後に半艶のアクリルクリアを全体に吹いてようやく終了。


製作期間は10日、正味製作日数は4~5日くらいです。




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