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ハセガワ F-15B/Dイーグル
(ハセガワ 1/72)

  by 加藤 寛之

 最近、イーグルの新キットが出回っている。どれも素晴らしい。今回作ったものは在庫を確認していて発見したキットだが、いつ購入したのか覚えていない。値段は800円で箱の側面にはF-18原型や旧版F-4Jなどが並んでいる。まあ、そんなに最近買ったものではない。
 私にとってイーグルは青い飛行機であって、それは複座型でも同じことだ。旧版『世界の傑作機』№132が手元にあったのでページを開くと、複座型にも青い「らしい」(モノクロ印刷なので)のがある。当該機のエアブレーキの形が気になったが、調べないことにした(小さな四角形だろう)。なんであれ青にするのだから、知らない方が幸せというもの。本人としては、B型の極初期の青い機体のつもり。



  キットは原型機で発売された金型を活用して複座型をつくりあげた製品だから、高い再現性を求めるモデラーには適さない。私のように「イーグルに見えればOKです」みたいなユルい人に向いているといえる。全体として姿がやや大きく見え、特に機首にその感じが強い。おかげで模型的な存在感には優れていて、私は好き。
組立に難しいところはどこにもない。なるべく段差や隙間をなくすように削り合わせて組めばよい…ということは、段差や隙間があるということなのだが、このキットの時代ならば充分に合格水準だ。
このキット、主翼上面パーツと胴体パーツの背中のつながりがよくない。組んだだけでは、実機のような連続感というのか一体感がない。ここは胴体と主翼の接着後に背中側を削って「それなり」の連続感をだす。同様なことは垂直尾翼の取付け部分にもあるので、これも接着後に段差を見えにくくした。
脚カバーは、脚下げ状態でも脚部分を残して他は閉じているのが普通らしい。キットは全開で接着するようになっている。考えないほうが早く完成するので、私は塗装後にキット指定のように全開にした。
塗装は、キット指定にはない全面青の機体にした。何も考えずにクレオスの74番エアスペリオリティーブルーを塗った。いつものように「もう1回塗ろうかな」段階で終了すればプラ成形色の灰色が斑に透けて見えるので、単調にならない。さらに尖っている部分には、白を加えたエアスペリオリティーブルーをスッと塗ってメリハリを付けてある。



キットは凸線モールドなので、塗装後に2000番のサンドペーパーで軽く擦って、凸線のプラ色を浮き立たせた。この方法は浮き出た細い線が気持ちいいので、私の好み。デカールが劣化していたので、塗れるところは塗って代替した。数か所ある線はマスキングが面倒だったのでフリーハンドで塗ったからちょっとクタクタしているが、まあいいや。
細部の色は、機体によって差異がみられてよく分からない…ので、テキトウに判断する。たとえばタイヤホイールは塗装が簡単だから黒にした。ホイール部分に軽く銀をちらし、中心を白にぬれば、まあそれらしい。
デカールは劣化していたが、使えた。足らないモノは余りデカールから似たモノを貼った。細かな注意書きは貼らなかった。機体全体が写った雑誌写真では細かい注意書きがほとんど見えないから、この方が雑誌写真のイメージに近い(楽だしね)。
最後に半光沢スプレーをプ~~~とかけて完成とした。いつもならば光沢スプレーだが、今回は半光沢。そこにあったから、というだけ。 



 完成。イーグルならば青である。私にとってイーグルは青いのだ。せっかく作るのだから、イヤな塗装などせずに、好きなように塗る。でも、ちょっとサッパリしすぎかなぁ…書店にある模型誌に作り込んだ作例があるしなぁ…。まっ、イイや、他人の眼が…なんて気にしなくて大丈夫、だれも注目しないのだから。 


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