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特集 日本キャラ、アニメ、フィギュア、SF

 RODAN’94 (夢工房宝島 NON)

by 五六式(TYPE-56)


 今回は,ン10年間放置していたガレージキットを完成させることにしました。お題は,RODANこと,空の大怪獣ラドンです。

<“ゴジラvsメカゴジラ”版ラドンについて>
 ラドンは,1956年封切りの初の天然色怪獣映画,”空の大怪獣ラドン”でデビューして以来,東宝の怪獣映画に何度も登場している,翼竜が変異した怪獣である。肉食で,炭鉱の坑内で生きながらえた古代のトンボの幼虫や,牛馬,人間などを捕食している。飛行速度は,音速を超えるが,その推進力は,羽ばたきによるものではなく,胸部と腹部にあるいくつかのスリットからの噴出ガスであるという。

 当初は,体長50m体重1.5t飛行速度M1.5という設定であったが,平成vsシリーズに登場したときは,劇中で変異し,ファイアーラドンとなり,体長70m体重1.6t飛行速度M3とパワーアップしている。

 英語表記は,なぜか,”RODAN”だが,これは,”空の大怪獣ラドン”がアメリカに輸出されたときになぜか”RODAN”になっていたのだという。ちなみに,”RADON”は,英語では,元素のラドンという意味で,発音は,”レイドン”に近い。また,彫刻家のロダンは,フランス人なので綴りは”RODIN”である。

<キットについて>

 原型製作は,翼を持つ怪獣の造形を得意とする造形工房パオの畑中正義氏によるもので,部品点数は,ネームプレートを含めて5個です。

 造形は,生頼範義氏の手による映画“ゴジラvsメカゴジラ”のポスターで描かれているラドンをモチーフにしています。(ちなみに,劇中,ラドンがゴジラの卵をかき抱くシーンはありませんでした。) 

<製作>
 レジンキットなので,ファインモールドの離型剤落としで洗浄,その後,本体と左の翼を金属線で補強してから接着しました。これで組み立ては,あらかた終了です。残った頭部ですが,上顎を先に接着するか,下顎を先に接着するか・・・。下顎を接着したとき,なるべく隙間ができないように調節しつつ上顎の位置を決めました。


 ラドンがかかえているのは,ゴジラの卵。劇中,ゴジラの卵が孵化する以前に,ラドンは,ファイアーラドンになっていないのでポスターと同じ彩色にするわけにはいかないのですが,イメージ優先ということでポスターに近い感じに仕上げようと思いました。・・・はてさてどうなることやら・・・。


 あ〜あ・・・,やっちゃった・・・。もう,引き返し不能地点を越えました。塗装は,全てタミヤのアクリルの筆塗りです。本体は,X-6オレンジ口内は,X-27クリアレッド,卵は,XF-7フラットレッドで,溶剤で希釈した単色の塗り重ねによって発色と濃淡をコントロールしています。  


 
白地にオレンジを1回塗った状態。
   
はみ出したところや色が濃くなりすぎたところに
ラッカーのつや消し白でドライブラシ


再びオレンジを塗って修正完了。 
   
クリアオレンジと黒を混ぜたもので瞳を塗装。
艶ありなので光を当てると勝手に光る。


背中も同じように塗装。単色でもこれぐらいは表現できます。
何だか草加せんべいにお醤油を塗っているみたい・・・。

<完成>

 背景を黒くして露出をマイナスに補正して撮影。生頼範義氏のイラストに近いアングルで。


 生頼範義氏のポスターを見ると,何だかラドンが主役みたいに見えるんだなぁ・・・。


実は,どうやって塗装しようか,何日も,何日も,ず〜〜〜っと悩んでいたのですが,あっけなく1日で塗装が終了。案ずるよりも産むが易しとはこの事でしょうか・・・。


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