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特集 自衛隊機、民間機

F-104J 204SQ 20th ANNIVERSARY (HASEGAWA1/32)

  by E.H.NOBU


HASEGAWA 1/32 F-104J 204SQ 20th ANNIVERSARY


皆様こんにちは E.H.NOBUです♪
Webmodelers 2月号の第1特集は大好きな”自衛隊機”
私は飛んでいるマルヨンは見たことがありませんが
自衛隊のマルヨンが大好きなので今回の特集用にと
「HASEGAWA 1/32 F-104J 204SQ 20th ANNIVERSARY」を
在庫棚から引っぱりだしてきました。



ハセガワ1/32キットは古いキットですが(1975年初版)
実機を取材されたのでしょうかプロポーションは申し分なく
凸モールドですがパネルラインもほぼ正確です。
細かいところも良く出来ています。
精密に思えたイタレリのマルヨンも
ハセガワを見た後ではモールドがだるくて作る気がうせる程です。

そんなハセガワの名キットを今回の特集に合わせて
全面スジボリとコックピット周辺に注力をして組み立てていこうと思います。
最後までお付き合い宜しくお願いいたしますm(__)m

スジボリを始めてこのキットの大きな間違いに気付きました。

     

キットのショックコーンの凸ラインは
正しく胴体のパネルラインと同一線上にありますが
インテークリップの位置が何ミリか前よりのせいで
上側では三角の見えている部分が胴体パネルラインに重なってしまい
下側ではその間隙が少なくなっているのが判ります。
ショックコーン自体の位置とキットのパネルライン位置は各所の相関関係から
正しいはずですのでこれを正すには
キットのインテークリップのみを数ミリ短くする必要があるようです。
これはとっくの昔から周知の事実だったのでしょうか
わたしは今の今迄まったく知りませんでした・・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ

インテークリップとショックコーン上下を2mm弱切り詰めて
切った端面を元通りに尖らせてみました。
これでスッキリしました。


これも皆様には周知の事実だったのかもしれませんが
水平尾翼のスジボリをしようと資料本を見ていたら新たな発見が↓


判りますでしょうか?
矢印部分でパネルラインがクランクしているのですが
右側は今迄の図面通り後ろへクランクしていますが
左側は前へクランクしています。
これほど鮮明にパネルラインが判る画像はネットでも
なかなか見つかりませんが frickr であらためて見てみると
そのようになっている画像がいくつか見つかりました。

しかも下面ですがこの画像を見てください↓


左側が機首方向つまり水平尾翼左側の下面ですが
リベットラインで判るように下面側では
上面と反対方向にクランクしているのです!
キットでは当然左右上下とも後ろにクランクしています。
イヤー参りましたね。
皆様も展示機を見る機会があれば確認してみては如何でしょうか。

水平尾翼のスジボリが出来たら
記念塗装機にはレーダ-警戒装置 J/APR-1 が装着されていますので
キットのモールド削り取ってから資料本を参考にして
新たに2mmプラ角棒と2mmプラ丸棒を削って作り直しておきます↓


キットでは主輪ドアのバリアケーブル・キャッチが
全く無視されていますのでスジボリが済んでから資料本を参考に
プラ板を貼り付けてヤスリで削りだし追加しておきます↓

なおこのあたりのパネルラインはJ型とG型では微妙に異なっていますので
必ずJ型の写真を参考にして下さい。

主脚ドア前方内側にはT-4の主脚ドアのように
半開き状態での隙間を埋めるように板がありますので
プラ板で再現しておきます↓


キットのJ-79エンジンは当時としては良く再現されています。
エンジン内側は緑色の保護塗装が施されているので緑色に塗っておきます。


可変ベーンは目立つ部分のみ追加しておきました。
0.5mmのプラ丸棒をスライスして可変ベーン端に接着していきます↓


いよいよコックピットです。
資料本を参考にして
キットのパーツを加工したり部品を追加して
今回はレジンパーツを使わずに作っていきます。
バーリンデンの本はかなり古い本ですが
マルヨンが現役バリバリの時代の本なので
生きたマルヨンの細部を知るには良い本です。
エジェクションシートのロケットモーターの様子などは
展示機では外されてありますのでこの本でしか見れません↓


コックピット側壁と後壁は資料本を参考にして
プラ材やエッチングパーツにてディテールを追加しています↓

     

計器フードは
グレアシールド部分にサフェーサーを塗って段差を表現。
左側のスタンバイコンパスと右側の迎角指示器は
プラ板と真鍮パイプの組み合わせとリード線で自作。
オプチカルサイトのレンズは肉薄プラパイプとH-EYESの組み合わせ。
投影ガラスはキットのパーツを少し削って使用。
キャンバスの繋ぎ目のボタンは玉ぐりで再現してあります。
シートベルトはエデュアルド32817を使いました。
酸素マスク用のホースはギターの弦#4
コックピットのリムはエデュアルドのエッチングパーツです↓


キャノピーは開状態にしますので
キャノピー内側のディテールを追加しました
基本はキットのパーツです。
バックミラーは
エデュアルドのエッチングパーツ
デフロスターの接続パイプは真鍮パイプ0.9Φを曲げて使いました。
黒く見えるリングはタミヤの1/12F-1カーのプラグコード残りを
輪切りにしたものです↓


バックミラーはハセガワ社屋屋上の機体を写した資料本を参考にしたので
当初は3個つけましたが
該当機を調べると中央のバックミラーはないことが判明
切り取りました↓


エジェクションシート上部後ろにあるキャノピーのロック機構を作ります。
作ったロック機構を所定位置に載せたらキャノピー後部がつっかえて乗らない!
何故かしらと良くみたらキットのままではこの部分が
ロック機構を含めて一段高くモールドされていることが判明。
急遽その部分を切り飛ばして整形しました。


キャノピー後部には資料本を参考にリブやデフロスター用配管
キャノピー保持部分を追加しました。


HASEGAWA 1/32 F-104J 204SQ 20th ANNIVERSARY
のキモである燃料タンクのデカールもバラバラになることなく無事貼り終わりました↓


機体のデカールはスペシャルマーキングや
シリアルナンバー等はキットの物を使いますが
コーションデーターは別売りデカールを使いました↓


垂直尾翼にキットの戦隊マークを貼ってみたら
実機通りの配置にならないことが判明いたしました・・・・・
キットのデカールでは矢印部分が寸足らずで
アクセスパネルにもかかってしまっています↓


気付いてしまった以上このままにはできないので
シリアルナンバーは残して
この戦隊マークのみ剝がして塗装で修正することとします。
これで実機通りになりました。
デカールを使わずに最初から塗れば良かった・・・・・・


主脚には0.3mmの洋白線を二本束ねてブレーキラインを追加しました↓


前脚収納部前にはプラ板で段差部分を追加しました↓


AOAベーンは真鍮帯板を削って半田付け↓


やっと1/32マルヨンの完成です。
どうぞご笑覧ください。












最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m


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