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誌上個展
 イギリス初期ジェット機シリーズ その9

グロスターミーティア最初の?戦闘機と最後の?戦闘機

  by Nobunaga
1、ミーティアF Mk.Ⅲ (タミヤ1/48)
2、ミーティアFR Mk.9 (エアフィックス1/48)



 1943年5月に連合軍最初のジェット戦闘機として初飛行したミーティアF.1はもっぱらV1 飛行爆弾退治でイギリス国内で使われましたがエンジンを換装したF.Ⅲは1945年1月に初めてヨーロッパ大陸に進出、メッサーシュミットMe262とは直接対峙することはなかったのですがドイツ軍と戦火を交えたと言うことでは最初の実用戦闘機と言っても良いでしょう。

 タミヤのキットは20年以上前に発売されたものですがメリハリのきいた彫刻と作りやすさは完璧で今でも他社キットを寄せ付けません。デカールは流石に経年変化で劣化が進んでいるところもありラウンデルや大文字は無事でしたが胴体帯やウオークウエイの黒線はバラバラになってしまいました。
 手の入れようがないのも良し悪しで素組みでは物足りないと切った貼ったの改造をしました。


ミーティアF3が大陸に進出した時は戦時塗装でした。翼端は黄色の識別塗装です。動きを出すため主翼の補助翼と尾翼のエレベーターは切り離しています。切り離し後は加工をしないと歪んだりします。


タミヤのキットはパネルラインの彫りが深くメリハリがいい感じです。


下面はフラップを切り離してを小骨を入れてみました。雑な工作が分かってしまいますね。


 F.1からエンジンの換装、機体の延長などジェット戦闘機として発展して来たグロスターミーティアは1950年3月にPRMk.10写真偵察機が作られ、頭のFがなくなり偵察専門になりました。ミーティアは最初のF.1から7年の年を経て終了します。FR Mk.9はfighter-reconnaissance(戦闘偵察機)ですので戦闘機としては最後になるかと思います。

 エアフィックスのイギリス機のキットは実物が目の前にあるのでリアルな再現ができて嬉しいですが、作りにくいところもあり組み立て前には説明書とよくよく見比べないと変なことになってしまいます。このキットの場合機首部の組み立ては「知恵の輪」のようで試行錯誤なんとかできました。パイロットの座席はシートベルトがモールドされていて素晴らしいです。
下面のナセル周辺は隙間や段差が多いですパテを塗り込めて盛り上げてペーパーがけで均します。作る楽しさいっぱいのジョイフルキットです。
機首のカメラ窓の透明プラのガラスはいただけません。内側から差し込むと機体表面に届かない上に隙間ができます。窓ガラスは別な透明プラで作り変えた方が良いです。
ジャイロ照準器は一体にして欲しいですね。車輪のホイールキャップの向きはこれでいいのか迷います。作り替えました。ほとんど見えないのでそのままでもいいんですけどね。


キットの説明書に沿って組み立てました。ジェットエンジンは左側片方だけ入れて右側エンジンナセルはがらんどうで塞がないと後ろの景色が見えてしまいます。塗装はエアフィックス指定のMattslategrey31番はMrカラーの56番明灰緑色。midiamseegrey165はMrカラー363番ミディアムシークレイ。PRUblue230はMrカラー72番ミディアムブルーに白を少し入れてます。






エンジンは写真を参考にパイピングなどデティールアップをしてます。右側エンジンはディスプレイ用にきっとパーツの台車に乗せました。機銃を取り付けると機銃カバーは収まりません。反対側の機銃カバーは塞いでます。


ミーティアF3はレシプロ機のゆるさが残っているようです。

参考資料:Valiant Wings出版 Airframe Album15「The Gloster/A.W.Meteor」
モデルアート社 飛行機模型スペシャルNo.40「イギリス空軍の戦闘機」その他インターネットによる実機写真、作例等



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