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アルファジェット (エレ-ル 1/72)

  by 加藤 寛之



 ちょっとした理由があって、小さなジェット機に興味がでた。模型店のワールドホビーショップはせがわに行ったときにこのキットを見つけて購入した。キットはアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」のデカールだけが入っている製品で、おそらくこれが売れ残っていた理由ではないか。
完成後に調べたら、本Web誌のVol.101 2017年1月号で、なんと私自身がエレールのアルファジェットを投稿していた。作っていたことをすっかり忘れていたのだ。しかも「マッチボックスのアルファジェットも持っていた」と書いてある。何ということか。



 と、いうことで、製作過程はバックナンバーもみていただくとして、軽く書くだけにする。
 胴体は左右分割で、主脚部分の胴体下面は別パーツ。よって、大きな3パーツが基本になっている。コックピットは前後席二連の台座にいくつかのパーツをのせて組む。台座は前脚の取付け台座も兼ねているから、ちゃんとした位置に接着する。…のだが、胴体下面にあいた前脚用の穴と前脚取付け位置が合わない。そこで前脚用の穴をちょっと大きくした。同時に、前脚の取付けを塗装後にできるようになる。当然、前脚カバーと穴の大きさが合わなくなるが、完成後して置いたときに前脚用の穴は見えないので、これでOK。椅子や中央の壁、操縦桿は後から入れられるとして、これで胴体左右を接着できる。主脚部分の胴体下面はまだ閉じていないから、この段階で三点姿勢用の錘を入れればよい。
 主脚は後から取り付けることも可能だが、今回は胴体下面パーツ内側に事前接着した。主脚の位置が左右で揃っているように接着し、さらに胴体下面パーツを歪まないように胴体へ接着しないと、完成後に左右どちらかへ傾いてしまう。私は充分すぎる大人だからそう組めるが、子供には難しいだろう。
 主翼は、胴体の片のところへ左右それぞれを接着する構造。この分割では背中がスッキリしない。パーツ分割を背中ごと左右一体で構成してくれたならば下反角もきまるし胴体との連続感もあってイイのにな、と思うが、まあいいや。メーカーはメーカーなりの事情があったのだろう。ところで2017年1月号には「前縁にあるライトカバーの透明パーツは合いも形もテキトウなので」とあるが、今回作った製品の主翼に透明パーツ部分はない。そういえば、前脚の説明も相違する。違う金型なのか、改修したのか、分からない。
主翼前縁の上面には、大きなヒケがあった。主翼の前縁のニブさを削って改善するついでにヒケのへこみを半分ほどまで削り、残りをパテで均した。削りついでに、垂直尾翼前案もちょっとだけ薄く削った。このキットは各翼の断面形を気にしていないようで、とてもジェット機にはみえなかったり、水平尾翼は板だったり。まあ、イイか。
 水平尾翼の下反角はキット設計に従ったが、ピタリと決まるほどでもないので、左右でズレないように注意した。



塗装は「パトルイユ・ド・フランス」でなく、航空自衛隊T-4みたいにした。全面を灰色に塗り、各翼端をオレンジに。マーク類は、他キットの余りデカールを寄せ集めてそれっぽく(当然、ムリがある)。もちろん実機にこんな塗装はないから、これはプラモデルだからこそ出来る遊び。
このキットの組み図だが、ここで塗装しましょう、の指示はあるが、何色で塗るかの肝心な情報がない。若いときならば「困ったな」となったのだが、今は違う。自分で塗りたい色にすればよいと理解する。自分の楽しみだからそれでOKなのだ。
 まあ、ほかにもいろいろあったが、いつものようにテキトウに作って数日で完成した。

 完成してみると、航空自衛隊機としてサマになっていて違和感がない(と私は思う)。イイのが出来たな、って思った。
 追記。マッチボックスのアルファジェットを持っていることは、その後に再確認した。



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