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イギリス初期ジェット機シリーズ その11
by
Nobunaga
1 ホーカーシーホークFGA Mk.6(トランペッター1/48)
シドニー・カムの設計による端正なスタイルと優れた操縦性で各地の紛争で活躍。
直線翼の主翼の根元に2本のエンジンノズルを配置しているが、エンジンは単発である。このレイアウトを採用したことで、胴体後部を燃料タンクに充てることができた。当初は純粋な戦闘機として開発されたが、FB.3からは主翼構造が強化されて爆弾やロケット弾、増槽の装備が可能な戦闘爆撃機となった。その後も対地攻撃能力を高めたFGA.4、FB.3のエンジン強化型FB.5、FGA.4のエンジン強化型FGA.6と改良されていった。
イギリス海軍の主力艦上戦闘機として第二次中東戦争等で活躍し、1960年12月に退役した。(ウイキペディアより抜粋)
*第二次中東戦争=スエズ戦争は領土拡張を狙うイスラエルと植民地の権益を失いたくないフランスとイギリスがスエズ運河を国有化したエジプトに仕掛けた戦争。
このキットは最近のキットのように細かすぎるパーツもなく合いも良く作り易いです。
主翼は折り畳んだ状態と広げた状態の選択ができます。主翼上面のエアブレーキを上げて下面のフラップを下ろした状態にしてロケット弾を取り付けるとダイナミックな動きが再現でき模型としては見栄えが良いです。伸ばした状態にした場合折りたたみ部分のガタつきの修正と補強が必要になります。デカールは胴体の虎縞以外はなんとか使えました。ROYAL NAVYは文字がひと回り大き過ぎます。
機首部には機銃口を開け、風防の前にはくり抜いてスリットを設けました。
主翼は0,5ミリの真鍮線で補強してあります。エアブレーキの虎縞が少しズレてしまいました。
胴体の虎縞デカールは経年劣化で台紙から剥がす時に千切れて使えません。やむなく周囲をマスクして色を落とし虎縞を吹いて仕上げました。
垂直尾翼のバフェッティング防止のフェアリングはイギリス機独特の装置です。キットではここがボアっと膨らんでいていささか実感に欠けるのでガリガリ削って細く尖らせました。
2 スーパーマリン スイフトFR.5(エアフィックス1/72)
戦闘機としては失格でも名門の出身故に?偵察機として生きながらえる。
スーパーマリン スイフト (Supermarine Swift) とはイギリスの航空機メーカースーパーマリン社で開発され、イギリス空軍で使用されたジェット戦闘機である。イギリス空軍における初の本格的な後退翼機だったが、構造上の問題等で戦闘機としては失敗作となり、小数機が偵察機として利用された。1953年には、短期間ではあったが当時の速度記録 (1187 km/h) を保有していたことがある。(ウイキペディアより抜粋)
イギリス初の後退翼戦闘機です。素人目にも機体のアンバランスは気になりますが初号機はアタッカーの胴体を使ったのでさもありなんと言ったところでしょうか。後退翼はアメリカやソ連とは違う進化をしてますね。
後退翼は苦労の跡が偲ばれます。アフターバーナーを付けても音速は超えられません、不安定で戦闘機としては使い物にならなかったようです。
エアフィックスのパーツの細かさとデカールの細かさは健康に悪いですね。特にコーションデータは「針(貼り)地獄」です。全部は貼りきれません。
*参考資料:AEROPLANE COLLECTORS ARCHIVE「Early Jet Fighters」、
酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」その他インターネットによる実機写真等
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