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(Photo) Macchi M.C.72
by コルディッツ
博物館実機写真
1934年10月23日、フランチェスコ・アジェロはマッキ M.C.72 水上機を操縦して、自身がM.C.72で前年に記録した水上機の世界速度記録682km/hを更新し、時速709.202km/hの不滅の記録を達成しました。(速度の小数点以下の数値を207や209とする資料があり ますが、本稿では博物館の標示に従いました)最後の飛行で世界記録を樹立したM.C.72は、故佐貫亦男教授の著作によると、記録を達成したガルダ湖南岸のディゼンツァノの町で保管されていましたが、その後トリノのイタリア空軍博物館に移り、次にミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館で展示され、佐貫教授は1974年夏にミラノで見学されています。そして現在はヴィーニヤ・ディ・ヴァッレ(Vigna di Vally)空軍史博物館に翼を休めています。
※ 本稿は博物館の標示、「真紅の機体」(佐貫亦男著 「続々
ヒコーキの心」収録 講談社)、Wikipediaを参照しました。
Nacchi M.C.72 2017年12月撮影
イタリア空軍史博物館(Vigna di Valle)にて
マッキM.C.72は1931年のシュナイダー・トロフィー・レースに出場し、イギリスからトロフィーを奪回するために開発されましたが、エンジンの不調で不参加となり、レースはイギリスが3回連続優勝を果たして終結したため、トロフィー奪回はなりませんでした。しかし最高速度記録達成のため開発は継続されました。
主翼表面にはエンジン冷却水用の環状ラジエーターが一体化され、フロート外面や支柱にもラジエーターが設置され、空気抵抗を押さえて、高速化を図っています。
「とうとうMC72の前に立ったとき、その真紅の胴体と尾翼は私を圧倒した。イタリアン・レッドというかどうかは知らないが、燃え立つ紅と朱の混色で、主翼とフロート下面、フロートと支柱に貼りつけた大きい面積のラジェータはクリーム色であった」
(「真紅の機体」より)とありますが、私の見たラジェーターは金色でした。
「そして方向舵に塗ったイタリア国旗三色のうち緑が僅かな面積ながら強烈に真紅を引きたてていた。保存の具合は極めて良好で、木製と思われる機体のどこも傷んでいない。銀色の二重反転プロペラは今にも風を切りそうだ」(「真紅の機体」より)
「パイロットは後部エンジンのまた後の操縦席へ、寝るようにして座ったから、着水のときにフロート先端は全然見えない。それはまったく勘に頼るだけの操縦であったにちがいない」 (「真紅の機体」より)
長い機首と2基分の排気管の長さに圧倒されました。
Fiat AS-6 液冷V型24気筒レシプロエンジン(2,850hp、ただし資料により諸説あり)を搭載。同エンジンは2基のV型12気筒エンジンをタンデムに結合したもので、二重反転プロペラを回転させました。
Fiat AS-6 液冷V型24気筒レシプロエンジン
テストパイロット フランチェスコ・アジェロ肖像画
1902年12月27日に生まれ、1942年11月24日に事故死しました。
事故はマッキ C.202の試験飛行中に、深い霧の中で、試験飛行中の別のC.202と衝突したものです。
シュナイダー・トロフィー
科学博物館(ロンドン)にて 2016年4月撮影
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