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(Photo) Ansaldo SVA 5

by  コルディッツ
博物館実機写真

 航空自衛隊浜松広報館エアパークに展示されているアンサルドズバ 9のレプリカ機を、2017年6月号で紹介させて頂きました。
当時の展示機は天井から吊されていましたが、現在はフロアーに脚を着けた状態に変更されています。残念ながら未見ですが、そんな不勉強は脇に置いて、イタリア特集ですので、SVA 9の基になったSVA 5をご紹介させて頂きます。
※ 本稿は博物館の標示、「熱血詩人の強行偵察」(「ヒコーキの心」収録 佐貫亦男著 光人社NF文庫)、「世界の軍用機図鑑」(コズミック出版)を参照しました。なお以前はS.V.A.5の様にピリオドで区切る表記をさせて頂きましたが、イタリア空軍史博物館の表記がSVA 5でしたので、ピリオド抜きで(楽だし)表記させて頂きますので、ご了承下さい。 

Ansaldo SVA 9  13148 Replica
 浜松広報館(浜松基地)にて        2012年9月撮影


 SVA 9は複座複葉の高速偵察機として第一次世界大戦で活躍し、戦後の1920年にローマ~東京間の飛行に成功しました。飛行した機体は日本に置かれて、靖国神社遊就館で展示されましたが、1945年に空襲で焼失。飛行50周年にあたる1970年の大阪万博のイタリア館に、イタリアで作られたレプリカが展示になり、万博終了後に日本に寄贈され、最終的に浜松での展示になりました。

 Ansaldo SVA 5  11721 2017年12月撮影
イタリア空軍史博物館(Vigna di Valle)にて


 イタリアは世界で最初にヒコーキによる空爆を実施(1911年、伊土戦争)するなど先進的でしたが、1915年に第一次世界大戦に協商国側として参戦した時点では、陸軍航空隊は戦闘機がなく、ニューポール17やスパッドⅦを輸入やライセンス生産で入手して対応します。そんな状況をイタリア産業界が放置する筈もなく、新型の国産軍用機の開発が始まります。SVAもその1機で、最初のSVA 1単座戦闘機は1917年3月19日に初飛行しました。同機は試作で、改良したSVA 2偵察爆撃機は65機生産されました。SVA 3は対ツェッペリン飛行船迎撃用に開発され、SVA 4は偵察機として、そしてSVA 5は戦闘機/偵察機として生産されます。


エンジンはアンサルド社SPA直列6気筒液冷205馬力(200馬力、とする資料あり)を標準とし、イソタ・フラスキニー直列6気筒250馬力を装備した機体もありました。博物館展示のエンジンは どちらか不明で、不勉強をお詫び申し上げます。


SVA 5とSVA 9の正面ーラジエーターグリルを見ると、似通って
いて、さすが同じSVA系列だと感じました。排気管を右側だけに
突き出しているのも同様です。




SVA 5の排気管のクローズアップ


博物館の標示に、展示機は1918年のウィーンへのビラ撒き飛行
参加機とありました。本飛行にはSVA 9非武装複座偵察機かSVA 10
武装複座偵察機が2機とSVA 5単座戦闘機/偵察機が9機参加、うち
3機はエンジン故障で引き返し、1機はオーストリア領内に不時着
しましたが、残り7機はウィーンに侵入し、350mの低空から降伏
を呼びかけるリーフレットを散布して、全機生還しました。この
リーフレットを書いた熱血詩人ダヌンチオも複座機に同乗し、
ウィーン上空を飛行しています。




ワーレントラスと呼ばれるW形翼間支柱。




SVA 5の武装はヴィッカース7.7mm機関銃2挺。アンサルド社SPA
直列6気筒液冷エンジン装備機の最大速度は230km/h。航続時間は
3時間となっています。





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