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ブレダ65 (アズール 1/72)
by
加藤 寛之
ブレダ65は、日本式にいえば96式とか97式とかの時代のヒコウキで、戦闘も攻撃も偵察もできる(できたらイイな)という多用途機構想によるもの。全金属製だし、主翼面積は小さめにして高速を狙っている。脚は後方とはいえ引き込むし、流麗な胴体にある突出風防は前に寄っていて視界が良さそうだ。それなのに日本人とは全然違う外観のまとめ方だが、模型としてはそれが面白い。
製品は古いタイプの簡易キット。形の基本は単座型で、後席と防御用の機銃を装備した複座型にも作れる。放射状のランナーに精度の低いパーツが付いている。透明パーツはエンビの真空成形で、そこから自分で切り出す。エンジンとカウリングは一発成型のレジン製。主翼は“だいたいそんな感じ”くらいの出来で、断面形はテキトウ。水平尾翼も垂直尾翼も、それに合わせた雰囲気。機内や脚の一部をエッチングパーツで再現していて、使えるかどうかは製作者次第。全体に、“あとはよろしく”という感じ。キットからしてそんなモノなのに、開封してみたら透明パーツはかなり酷く黄色く濁って変色していた。黄色い風防で作るか、捨てるか、購入以来、箱を開閉すること3回めで覚悟を決めて組んでみた。機体塗装が黄色っぽいので、黄色く変色した透明パーツでも目立たないのではないか、と気付いたことが理由。それと、完成して3日も過ぎればそれも忘れる、と思い直したからだ。
最初に各パーツをパーツらしい形に整形し、接着面を整える。
組むのは主翼から。上面パーツの後縁の丸みを無理でない範囲で削り落とし、さらに内側から厚みも薄くする。前縁は丸みを整え、翼端もそれなりに整える。結果、上面パーツを削る面積は相当に広い。置いて見えない下面は手を抜いて放置する。
胴体は機内のエッチングパーツを全て廃棄して、床板と椅子、計器盤、操縦桿のプラパーツだけを使う。この組み物をどこに接着するか・どう接着するかは、自分で決める。胴体下面にはエンビ製の窓パーツがあって、使うかどうかは貴方が決めてとなっている。“単座でも窓があるのかな?”と思ったが調べず、塗装で代替した。操縦席風防は前方の裾部分で胴体の丸みと合わないが、まあいいや。
胴体左右を接着して合わせたら、その接着線に揃えて垂直尾翼を接着。これを基準に、胴体と主翼を合わせると、意外にも上反角はイイ感じ。これは嬉しい。接着位置は上面側のフィレットに合わせたが、そうすると下面側で全然合わない。ここは気にせずに、テキトウに整形して終了。
エンジンカウリングはレジンパーツが痩せていた。でもブレダ65のカウリングの形を思い出せる人は少ないだろうから、これでも大丈夫。
主脚はどう接着するのか・位置はどうするのか等々、不安だらけの構造。幸いにも接着できた。
その他、細かいことは各自担当なので、そうした。
塗装は、いつものようにテキトウな色でOKとした。色も調べればそれなりに分かるだろうが、実機と模型では見え方が違うから、これで充分。デカールを貼れば、立派なイタリア機になった。
完成したので眺めて見る。胴体とカウリングとのつき方は実機とだいぶ感じが違うみたいだし、風防前端の形だって大いに疑問。胴体の形や翼断面形とか、カウリングの丸みとか、濁りのない透明パーツとか、繊細な脚パーツとか、見栄えのする表面彫刻とか(つまり、全部だな)、そうすれば印象もだいぶ違うと思う。
まあ、簡易キットだからね、“これって、ブレダ65…ですよね?”くらいでも仕方ない。じゃあ新キットで買い直したいかと問われても困るけれど。
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