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(Photo) DHA-3 Drover
by コルディッツ
博物館実機写真
デ・ハビランド オーストラリア社(省略するとDHA)製造のDHA-3ドローバーの初見はオーストラリア国産機博物館ですが、三発と双発、尾輪式と前輪式の相違あれど、デ・ハビランドDH.104ダブと似ていると、すぐに思いました。 ※本稿は博物館の標示、Wikipediaを参照しました。
de Havilland Australia DHA-3 Drover VH-AZS
オーストラリア国産機博物館(モーラビアン)にて
撮影は2023年9月。センターのプロペラが見えませんが、
空冷直列4気筒のジプシー・メジャーエンジン(122hp)を
搭載する三発機です。一方ダブは空冷直列6気筒のジプシー・
クイーン(380hp)を2基搭載します。
de Havilland DH.104-1B Dove JA5007 4408 東亜航空
塩原ファミリー牧場(那須塩原市)にて 2019年8月撮影
写真は再掲です。帰国後にドローバー(牧夫)とダブ(鳩)
を調べてみたら、開発の経緯に共通点がありました。
第二次世界大戦が終わると、英国やオーストラリアでは
ドラゴン・ラピートを代替する小型旅客機が求められるよう
になりました。
de Havilland DH.89A Dragon Rapide G-AKIF
帝国戦争博物館ダックスフォードにて 2013年7月撮影
写真は再掲です。現在も遊覧飛行を愉しめる、この長寿の
複葉機を代替する英国の回答はダブでした。しかしオースト
ラリアではダブでは国土に合わないと考えて、ダブを基本に
して尾輪式の三発機ドローバーを開発したものです。それで
1945年9月25日に初飛行したダブの全長は12.07m、全幅は
17.37mですが、ドローバーは1948年1月23日初飛行で、全長
11.02m、全幅17mと、似通った大きさになっています。
パイロットは1名で8~9名の乗客を乗せます。ドラゴン・
ラピートと同じくらいの搭乗人員構成になっていますね。
展示のMk.2は固定ピッチプロペラです。前代のMk.1は可変
ピッチプロペラでしたが、このプロペラは飛行中に故障しや
すく、カンタス航空の運用していた機体が、プロペラの故障
で1951年7月には墜落事故を起こし、乗客乗員6名全員が死亡
しています。そこでプロペラを固定ピッチに換え(Mk.1Fと
呼称)、さらに揚力を改善するために、フラップをダブル
スロットフラップに換えた機体に改造され、MK.2になりま
した。
ドローバーの総生産機数は20機に過ぎませんが、オースト
ラリア民間航空局、オーストラリア王立フライングドクター
サービス、カンタス航空、トランスオーストラリア航空で
運用された他、ニュージランドやフィジーでも運用されて
いました。
エンジンは一見液冷かと見間違えます(私がそうでした)
が、空冷直立です。
エンジンをライカミングO-360水平対向エンジン(180hp)に転換し、定速プロペラを装備したMk.3も作られています。
右側面はノーザンテリトリーに於けるフライングドクター
サービス機の塗装です。パイロット1名、医療スタッフ2名、
2台のストレッチャーを搭載する事ができます。
尾輪は固定式です。実用優先という所でしょうか。
左側面はTAA(トランスオーストラリア航空)の塗装です。
展示機VH-AZS機は1952年に製造されましたが、TAAから
キャンセルされ、1955年にノーザンテリトリーのフライング
ドクター機になります。1961年にTAAが保有し、短距離路線
で1972年まで運航しました。その後個人のオーナーを転々と
して、2013年にモーラビアンに落ち着いた物です。
赤いカンガルーのイラスト、旅客席より一段高めに見える
一人用操縦席と、なかなか魅力的なスタイルだと思います。
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