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Fiat G.55 チェンタウロ (スオード 1/72)

  by 加藤 寛之



 チェンタウロは、ちょっとダルい外観のG.50の空冷エンジンをダイムラーベンツの水冷エンジンに換装して、それに合わせて胴体を再設計、ってのが基本。見た目はカッコイイが、コックピットが後ろ過ぎますよ、って気がする。
 キットはチェコのスオード社の製品。買ったのは数年前だと思う。ワールドホビーショップはせがわの店主さんに「それ、1箱に2つ入ってますよ」と言われ、根性がセコいので即購入した。G.55は、いつかは作りたいと他社製品で数十年前に買ってあったのだが、まだ作っていない。それでもまあイイや、って買ってみたら、2機入りが重圧になった。2つ作らないと箱を捨てられない。ズルズルと時は過ぎたが、ついに製作を始めた。



 開封。製作に困るエッチングパーツはなくて全部プラ、これは良い。各パーツはスオードらしい綺麗な造形で、デカールも美しい。そうはいってもスオードなので、意欲に型精度が追いついていないパーツや、強度不足が心配なパーツ、接着部分が曖昧な脚周りは、いつもの通り感がある。組み図を見たら、垂直尾翼を取り替えれば2タイプを作れるようになっていた。なるほど、これなら2機セットが理解できる。私は一つを取り替えてみたが、見た目はほぼ同じ。これならば気にしないで塗装選択してもイイや、とも思った。
 胴体には、機首下面の吸気口内部パーツと尾輪どめ、それにコックピット周りを組み込む。コックピット周りは、左右胴体を合わせたあとに下から挿入できた。尾輪もあとから接着できるが、底抜けなので位置決めがしにくい。対策として底板を自作しておくことをお薦め。私はこれをサボったので、接着が大変だった。
 主翼は上下に多少のズレがあるうえに後縁も厚い。これはざっと整形してから、後縁を下面から斜めに削り上げて誤魔化した。
 胴体と主翼は、胴体と接する前縁に段差が生じる程度なので、簡易インジェクションのキットとしてみれば合いがいい。後ろ側はガタガタしているが、ラジエーターを接着するのでテキトウなせ整形で誤魔化せる。
 風防は前後2パーツ。計器盤パーツの照準器部分を突出させ過ぎたのか、ぶつかった。これはぶつかるところを切り取って解消。
 主脚だが、スウォード社の製品はこれが甘い。このキットの場合も挿入ピンはごく小さく、それをカマボコ形の頂上にあいた窪みに置く方式。自由接着というのかグラグラというのか(グラグラ、だ)。塗装図には脚を下ろした状態の図はなく、正面図もないから、固定する角度はまったくのナゾ。せめて、目指すべき最終目標は提示してほしかった。タイヤはフォーク形の脚柱に挟む形をパーツ分割で再現したことで厚くなりすぎ、脚カバーが離れすぎる。この場合、私はタイヤと脚柱を一体にして妥当な厚さにした方が、前方から見ることが多い模型としてはスッキリすると思う。でもそうすると「一体で実感に乏しい」とかキット評で言われちゃうから、売らねばならぬ商品としてはこんなモノか。いろいろ思うことはあるが、なんとか接着した。



 塗装は、その辺りにあるそれっぽい色を塗った。ゼロ戦の色とドイツ機の色、って感じになった。色はあたる光や周囲の色で違ってみえるし、実機と模型だから違って当然で・・・つまり、どうでもいいや。いつものように、下地色がうすく見える程度の塗りでオシマイにする。斑点は、ペペッと点を塗ってから、溶剤で周囲を溶かしてボカシた。ボカシを修正すると不自然感が生じるので、あれ~~、と思ってもなるべく我慢してそのままの方がイイ感じになる。
デカールは指示番号と塗装図に相違があった。ここでちゃんと調べれば正統派だが、私は塗装図優先で貼っておいた。違っていても完成が優先、私は気にしないものね。



 2機を同時並行で組むし、猛暑なので手をつけない理由があるので、ダラダラと完成までに時間がかかった。完成しても気持ちの高揚はなく、ああ終わった、といったところ。でも箱が1つ減り、それで私は充分です。次のキットの狙いはつけているし。


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